ブログblog

2020.07.06これからの雅楽

なぜ一部の宗教団体と神社の雅楽がズサンなのか?

こんにちは。山口です。

今日は一部の宗教団体と神社の雅楽の演奏がずさんなのはなぜ?

という少々炎上しそうなお題で話していこうかと思います。

皆さんも雅楽といえば、やはりイメージするのは神社って人、

多いんじゃないですかね?

そしてこのブログを見ている人は

天理教の教会で雅楽をされている人も多いんじゃないですかね?

雅楽って普通にしてたら、まあ聞きなじみがない音楽で、

正直うまいか下手かとかは素人が聞いたら全くわからないのですが・・・

僕は一応演奏家ですよ!仕事としてやっている身でもあるので、

今日はその辺がどうなのかをぶったぎってみようかと思います。

僕の率直な意見としては、

神社や宗教団体の一部の演奏はめっちゃひどいんですね。笑

ちょーひどい!もうひどいを通り越している教会もありますね。

特に自分の家が新興宗教(T教)ではあるにしても、いわせてください。

「T教の雅楽はかなりズサンです」

いや、ホンマに。

多分これ見ている人でもちょっとうなずいた人

いるんじゃないですかね?

ということで、今日はそんな一部の神社とT教の雅楽の

ズサンさについて

解説していきたいと思います。

目次

1、どうズサンなのか?

さあここから入っていきましょう!これを語りだすとまあ60分は喋れるかな?

というところですが、かなりカットして要点だけ皆さんに伝えようかと思います。

まずはじめに、なんで宗教団体と神社は雅楽をするのか?というところをざっくり説明しますが

宗教団体や神社では祭儀で雅楽を使用することが多く、

まあ祭儀中に演奏をお供えする。

そういう慣習があるんですね。

それは学校でも教育機関としても取り組んでおり、

神社なら皇學館や國學院大學での部活動に、

宗教団体でも学校の部活動を中心に

後に神社や宗教施設の奉仕者として育成しているところがあるのが盛んです。

が、これをしているにしてもかなりズサンな神社・施設があるのは事実なんですね。

もちろん、毎年宮内庁の先生を呼んで講習会をしている団体もありますし

宗教施設や神社が率先して、練習会はもちろんのこと演奏会なども開催しているほど、

力を入れているところがあるのを忘れてはいけませんが

それにしてもひどい神社・宗教施設が多いんですね。

僕が一番ズサンだと思ったのは、
僕の近くの宗教施設の関係で葬儀に行った時のお話。

葬儀で龍笛でお呼びがかかったので、奏楽をやるわけなんですが、

曲目が・・・ん?平調?

平調って結婚式に流す音楽なんですよね。

基本的に葬儀は盤渉調を吹くのが通例になっていますが

「え?なんで盤渉調やらないんですか?」というと

「盤渉調俺らできないねん」

はい? いやいや、あんたらができない言っちゃだめだよ・・・

楽人をやるということは、

葬儀で盤渉調吹くのはだれもがわかっていることで、

それができないからやらないという選択肢を普通に作る人らがいることにびっくりです。

いやー、考えられないですね。

なんでここに怒りたくなるかというと、

盤渉調って曲調が暗めにできてるんですね。

現代曲いうと「千の風になって」やクラシック音楽、

例えばショパンとかクライスラーの「愛の悲しみ」

そういうピアノで悲しみがある曲なものと思っていただければいいかと思います。

これを平調で吹くって、結婚式の曲ですよ?。

今風の曲でいえば木村カエラさんの「butterfly」やsuperflyさんの「愛をこめて花束を」とか、

もっと最近でいえばあいみょんの「マリーゴールド」とかを

流してるようなもの。

クラシックでいれば愛の喜びとか喜びのうたとかを流す感覚ですかね?

これを葬式で演奏することになるんですよ。
それはどうかなーと思いますね。

個人的には盤渉調吹けない人らは葬儀の奏楽にくる

資格はないって思うほどですね。

吹けないんだったら断ってほしいくらい。

それが学校の部活動のOBの人とかが平気で平調とかいうのも、

どうかしていますね。

それで高額なお金ももちろんもらうわけなんで、

今考えたらようそんなことやれるなって
つくづく思うわけです。

いやーひどい話です。

ちなみに葬儀の謝礼というのは、
場所によってはまちまちですが、

大方二日間で3万~10万円くらいになります。

いやー、この額をもらうのに平調しか吹けないのは、

かなりの冒涜ですね。

僕はこれなら楽人呼ばずに、

CD流してくれるほうがましだなと本当に思うくらい。

祭典もひどかったり・・・

演奏現場に行ったところとかも、祭儀は神社の人がやって、

アトラクションを僕らがやるというところも何回かありましたが、

音程はとれてないは、回し方ひどいは、

なによりテンポがばらばらで

雅楽をやっている側からしても、

何を吹いているかわからない演奏をしているところも

いまだにあるんですよね。

いろんな現場に携わるとまあそんなこといっぱいあるわけで、

昨年も初対面の人とかで演奏活動されている方で、

「え?この実力でこんな活動できるんだ?」て人も

まあ少なからずたくさん会ってきました。

もちろん宗教団体や神社関係だったり、

そうじゃない人もいましたが、

雅楽は資格がない分、その辺は難しかったりしますね。

と、ここまでえらいいをしてきたわけですが、

じゃあなんでそうなってしまったのか?

2に入るわけですね。

2,なんでそうなってしまったの?

これはね、こんだけ言ってきた中でも、

正直同情しちゃうところが大きいんですよ・・・

神社や宗教団体の方っていうのは、

ぶっちゃけると
「いやいや雅楽をやっている」人が多いんですね。

「え?なんで?それだったらやめたらいいじゃん」

て思う人もまあいるかと思いますが

「それができたら苦労しねえよ・・・」

ていう人が大半だったりもするわけです。

先ほども言いましたが、神社や宗教団体では祭儀で雅楽を使う、

いわゆる神事で雅楽をやっているわけです。

要は、信仰するうえで「雅楽」というものを習得することが

半「義務化」しているわけです。

要はそれ以上でもそれ以下でもない。

ここの温度差でこれまでも衝突が

各神社・宗教団体で多発していたともよくききます。

やる気がある人らが「こんなひどい演奏神様にお供えして恥ずかしくないんか?」

「うるさい!俺らはやりたくてやってるんじゃない!

神様の御用やから仕方なくやってるんや!」

こういう人が多かったわけですね。

こう聞くと、なんか耳が痛いですよね。

一方はやりたくてやっているけど、

神事だからもっとちゃんとした演奏がしたい反面

もう一方は、これ以上はやりたくない人

こういう狭間で雅楽をやっている人が

多いのが今の現状でもあったりします。

何し雅楽というのは閉鎖的で、

排他的な部分も大きいため、ほかの人にお願いするという

案に行き着く前に内内で話をすませたいのが実情なわけです。

まあ、外部から呼ぶとお金も絡んできますからね。

となれば、練習会を月1でやるのも嫌がる人もまあいるわけです。

神事だけ集まって演奏する、

多分関わっている人らはこれをやるのが現状限界だったりするのが実情です。

だって好きでやってないですから。

僕も好きじゃなかったらまあ行きたくないっすよ。

それだったらやめたらいいじゃないですか?

て思う派の人間なんで

とはいえ、宗教はしきたりも強いのは確かなので、

僕らの世代より上の人というのは

「やめる」という選択肢も出せないのが実情だったりするわけですね。

3,これからどうなっていくのか?

じゃあ今後、そういう神社や宗教団体の雅楽はどうなるか?

こういう話もさくっとしていきましょう!

これは山口の予想ですので、一概に本当になるかはわかりませんが

一言でいうと、多分ですよ。

この義務的な雅楽に関しては「オワコン化」します。

現時点ですよ。

まず先ほど問題にしていた冠婚葬祭での

演奏の数はだいぶと減っています。

やはり家族葬でされる家庭が増えたのは大きな一因だったりもします。

また、今年は「新型コロナ」の影響で神事での雅楽の演奏が

今までのように全員が来て演奏するということができない状態、

もしくは奏楽をつけずにやっているところも多くなっています。

実際、とある宗教団体の雅楽というのは
学校の部活動が大きく影響しており、

高校卒でやっている子らがいるからある程度のレベルを

保てているのは結構大きかったりします。

最近ではそのような子ですら宗教団体で
祭典にかかわる人もだいぶと

減ってきた感じは否めませんが・・・


全体の宗教系学校の部活動の人数の

減少が物語っており


全体的に部活動でする人数が減っているのも大きくあげられます。

とある大学雅楽部は数年前は定期公演中止にしたのが新聞にも取り上げられましたが、

今でも人数はかつかつで演奏会などをやっているのが現状です。

これはやはり、いまだに部活動等での上下関係が残っているのも

大きく影響しているでしょう。

まあ部活はいったら制約が多いですからね。

部活は週5回あるし飲み会とかもあれば

ガンガン予定入れられてバイトとか遊びとか

勉強とかなにもできなくなりますから。

卒業してからもそういう関係が残りやすいのが

ここの世界だったりするので、

昔はそれでよかったかもしれませんが、

僕らあたりの世代からはもうそういうやり方に適応する人も

限られているのは明白でしょう。

なんし、山口がそういうのがだめな人間なので・・・笑

え?じゃあやばいじゃん!

こういう系の雅楽ってもう終わるの?

そうじゃありません。山口はこう言いました。

「義務でやっている雅楽のオワコン化が進む」

実際、

宗教系学校などの部活動で雅楽をしている子らはどういう子が多いのか?

やはり「親の影響」です

現在の部員は二世の子もいたりすることもザラです。

親から入れと言われてやっている子もたまにいます。

皇學館や國學院大學なんかも、

神職になるために習得する人が多いだけに、半義務的な

ところはありますよね?

それじゃあ義務が強くなっていくその逆ですよね?

宗教内関係なく、「好奇心」で雅楽をやっていく人らです。

これは宗教団体も神社関係の人も

今後かなり多くなってくるかと思います。

今までは宗教の後継者になるや、

神主になることでの別の業務が多くて

雅楽をする時間が減る人がおおかったのですが、

今は多様化の時代ですので

これは雅楽に限らない話です。

実はとある宗教団体の時期トップになる方も

「自分の徳分・好きなことで活動をしていきましょう!」

と、宗教者の方ですよ?

今までのその宗教団体のの上層部じゃ絶対に

言わないだろうことを口にしました。

宗教者ですらこういうことをいう

時代となってきたわけです。

宗教をやっている方にしても、

雅楽をやっている人にしても

YouTubeやSNSを駆使して発信していく人らもこれから

どんどん増えていくんじゃないかと思います。

というより、そうしなかったら多分社会の流れにおいつけず

本当の意味で「雅楽のオワコン化」します。

これはまじで。もしかしたら今の時点でとっくに

もうオワコン化してるかもしれませんが・・・

さらにオワコン化しちゃいますね。

個人的な意見ですが、

おそらく人数が少なくなるのは否めないですが、

全体の「質」は今後あがってくるのではないかと

推測できます。

だってやる気がある人しか残らないようになっていきますからね。

特に今回のコロナの影響で明白になりました。

やる気ある人らは今でも練習をやっていますが、

コロナ期間になってから、楽器を触らなくなった人も多いでしょう。

多分この期間は、だれもが好きじゃなきゃ楽器をもたなかったと思います。

そういう意味でも、

コロナというのは僕らに気づかせてくれた部分もあったかと思います。

これを見ている方は好きでやっている方がおおいかと思いますが、

ぜひこれからも好きで雅楽を共にやっていきましょう!

まとめ

という感じでいいまとめになりましので

今日のまとめにはいらせていただきましょう。

1、どうずさんなの? 演奏面ところか葬儀などの曲目がカオス
2、なんでそうなってしまったの? 宗教特有の義務
3、これからどうしていけばいいのか? 好奇心をもちましょう!

という感じで今日はちょっと最近の指導とは違う話となりましたが、

まあこういう話もしていきたいなと思います。


今日はここまで!

SHARE
シェアする

ご予約

 webからのご予約承っております。