一
雅楽とは「天」「地」「空」を表す
三つの管楽器が織りなす「世界」の表現
雅楽は、基本的に「鳳笙(ほうしょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」という代表的な三つの楽器を用いて演奏を行います。
「鳳笙(ほうしょう)」は、鳳凰が羽を休めた姿がモチーフとなっているといわれており、「天」の声を表しています。
「篳篥(ひちりき)」は人間の声がモチーフとされ、「地」を表した音といわれます。
「龍笛(りゅうてき)」は龍の鳴き声がモチーフとされ、「空」を表した音といわれます。
雅楽とは、「天」「地」「空」を表す三つの楽器が織りなす「世界」の表現なのです。