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2020.06.10お知らせ

雅楽の楽器体験のススメ


 

こんにちは。山口です。

 

新型コロナウィルスもちょっと終息に向かってきている中、

 

やっとお稽古事、このようなものもできるように

 

環境にちょっとずつではありますがすすんできております。

これから雅楽を始めたい!と思っている人の中で、

 

自分のやりたい楽器・自分に合っている楽器が

 

何なのかわからないという方もいるのではありませんか?

それ以外にも、

 

例えば今龍笛習っているけど、

 

他の楽器吹いたことあります?

 

他の楽器吹いて決めましたか?

 

多分ほとんどの人が今吹いている楽器を吹く前に、

 

三管を吹いたこと、ほとんど無いと思います。

今日はですね、

 

ここ最近個人的に普及を進めている雅楽の楽器体験のすすめをさせていただきます。

目次

1,楽器体験って?

その名の通り、

楽器「笙、篳篥、龍笛」を体験することです。

そもそも楽器体験ってそもそもいつから普及しだしたの?

昔はこれをカリキュラムに入れている

団体はありませんでした。

これはここ数年、

日本全体でインバウンド事業というのは

大きく普及してきました。

今年はコロナの影響で少ない状況ですが、

外国人観光客も年々増えてきて、

日本自体が日本の良さなどを求めてきている

風潮が大きくなりました。

雅楽も一昨年より、

その傾向が大きく強くなりました。

特に関西地方では、

兵庫県の日本雅楽協会という団体が、

兵庫初の雅楽と題して

外国人観光客をターゲットに

雅楽の演奏や体験型ワークショップを大きくいれてきたり、

週に三回の雅楽演奏会が

神戸を拠点に展開することを目標にしているほど、力をいれていたりします。

奈良県でも、株式会社ANDNEXTが、

雅楽団体「うたまいのつかさ」を結成し、

奈良県天理市の天理駅前こふふんの

パークサイドキッチンを使用し、

外国人観光客を対象とした

雅楽のイベントを企画することをきっかけに

昨年は春日野国際フォーラムやホテルセトレならまち、

平城宮跡などで演奏を展開したりして、

こちらも雅楽の演奏のみならず、

楽器の体験型ワークショップを展開するようになりました。

山口は実は2団体とも関わっており、

体験型ワークショップをやっているのを見たときに、

「自分が始める時もこういうのあったらよかったのに」

と思ったんですよね。

雅楽を始める時というのは、

多分大方の人は全部の楽器を触って

吹いたりしてない人がほとんどだったりします。

山口に関しては、

小学四年生の時に雅楽の講習会に参加する際、

四人の兄弟とともにその講習会に参加して、

篳篥という名前がかっこよかったっていう

理由で雅楽を始めたようなやつです。

楽器を見たこともなく、

最初生で見たときは絶望しました。

笙を篳篥だと思っていたのです・・・

という経験を踏まえて、

現在も不定期で開催しておりますが

TABICAというプラットフォームを使用して、

実家の大阪狭山市の天理教の教会を会場として

使用して雅楽の楽器体験・装束体験などを開催したのがきっかけで、

現在では実家の天理教の教会以外に

奈良県の隠れサロン「三五夜」というところでも、

「オケイコガガク」という名前で

初心者向けの楽器体験コースにも

講師として携わらせていただいています。

来月7月からは大阪の生野区のお寺「幸教寺」の方でも、

お寺DE雅楽体験という名前で

雅楽体験事業を開催させていただく

運びとなりました。

それくらい、雅楽の体験が一般的に

開催できるようになってきました。

でも、自分がいる関西くらいしか

現状やっていることは聞いたことがありません。

もしかしたらやってるのかな?

できればもっと普及してほしいですよね。

2,楽器体験をすることで得れること

この体験で得れることは3つあります。

1,雅楽の歴史を知ることが出来る
2,三管の特性を知れる
3,三管を生で触って体験できる

1,雅楽の歴史を知ることが出来る

大抵の団体は雅楽の歴史とか

教えずにすっとばしてそのまんま練習に入る事が多く、

なんのこっちゃわからない状況から楽器の稽古

に入っちゃうことから

あんまりおもしろみが

なくなっちゃうことが

多かったりします。

これが体験をすることを

一番最初にはいることで、

雅楽が一体どういうもので、

どれだけ価値があるものか、

それを受講者の方に伝えることが出来る。

これは非常に大きなものになるなと

思わせていただけることです。

2,三管の特性を知れる

楽器を選ぶ前に三管の特性を

知れるというのは、

結構画期的なことだったりします。

部活動とかならそういうこと

やったりすることもありますが、

なかなか講習会とかではやる前から

楽器を決めないといけないのが

通例になっているため、

他の楽器がどんなものかわからないまま

選択を強いられる団体も多い中、

このように三管の特性をしって始めれる環境が

子どもの頃の僕からすれば

非常に羨ましいなと思える限りです。

3,三管を生で触って体験できる

これが一番大きい。大抵の学校の部活動、

団体でもここまでやらせてくれる団体はまあなかったりします。
やっぱり楽器をさわって知った上ではじめるのと、

知らなくて始めるでは雲底の差くらいあるかなと思います。

後々これをやっといた方がよかった。

そういうことを防ぐことができますし、
何より、受講者がそのちょっと体験するだけでどれだけ楽器が向いているか?

やりたい気持ちが大きく膨らますことが出来る、
こういう環境を整えるのは非常に大切だなと思うばかり。

僕自身は受けたことがない体験ですが、こういう体験はもっと前からやっていくべきことだったなと、

この一年演奏家としていく中で大きく思わせていただきました。

学校でもこんなことやってくれたことはないでしょ?

これはやっぱり練習を始める前からやる楽器が決まっているにしても、やる価値は大きくあるかと思います。

この体験事業を受講して、始めた生徒さんも数人ではありますがいます。

三管の特性をわかった上で、この楽器がやりたいと選んでくださり、

もうかれこれ一年稽古している方も現在はいます。

3,なんで今まで楽器体験ってなかったの?

ではなぜ今までなかったのか?

ここがめっちゃ重要です。

意外に簡単な理由だったりします。

「三管対応できる人がいなかったからです。」

雅楽は基本的に

自分の持管一つしか

できない団体が多いです。

宮内庁式部職楽部とかがそうやっているからこそ、

他の民間団体でもそんなことやっている人が

今までいなかったというのが実情です。

で例え毎度毎度それをやるために

三管を揃えるってだけで

団体としては少なからず

人件費がかかるわけです。

かからないにしてもその時間での

他の練習を回すなど

いろんなカリキュラムを

考えたら難しいわけです。

団体として一番かけたくないところは

人件費です。

そういう事業を今までやれなかったのも、

大きくここが関わってきます。

僕がこういうことができるのは間違いなく

「三管吹けるマルチプレイヤー」だからです

一人で三人分の技術を一応持っているから

可能に出来た所業とおもっていただければいいわけです。

それがなければ体験事業をやるということも

打ち出せませんし

今後もこのようなマルチプレイヤーが出てこない限り、

このような体験事業をすることも

難しかったりします。

まとめ

おわかりいただけましたかね?

というわけで本日のまとめです。

1, 楽器体験は三管がどういう楽器かを体験することが出来る。最近ではインバウンド事業で取り組まれており、山口としては楽器を始める前に進めたい。

2, 楽器体験をすることでえれること

・歴史を知れる、

・三管の特性を知れる、

・楽器を生で体験できる

3, 何で今まで楽器体験ってなかったの?

A.三管対応できる人がいなかったから

という感じですね。

結論として、

今雅楽をやろうと考えている人、

楽器があっていないなと思う人

まずは体験をすることから進めさせて頂きたいです。

今日はここまで!

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