2020.06.11これからの雅楽
これからの雅楽は「学歴」「経歴」「所属歴」は必要ありません! その理由まとめ
今日はいかにも雅楽をやっている人どころか
ちがう方面から炎上をする内容となっています。笑
それを覚悟して述べさせて頂こうかと思います。
みなさんはこういうことよく聞かれたりしますか?
「どこで雅楽やっているの?」
「どこに所属しているの?
「誰に習いましたか?」
こういうことが基準になっていたのですが、
これが・・・まあなくなります!
いやー、怖い時代ッスねー。笑
実際、今でも学歴ってかなりいいところいってたら大丈夫ですけど、
そうじゃない人、増えましたよね?
大卒、高卒だったらまああんまし代わらない世の中に最近なってきましたよね。
今日はそんな、雅楽の世界でも学歴・経歴・所属がいらなくなる理由を
私なりに解説していきたいと思います。
目次
1,大学に出ないと行けない時代のオワコン化
これを挙げたときに僕を知っている人からはこういう非難の声がきそうです。
「山口、大卒だろ?」
さようでございます。
山口は奈良の大学に通っていた奴です。
(今はFランク大学になっています)
四年間、地元の大阪から電車で片道二時間かけて学校かよってましたよー。
その結果、何を得たかというと
「何も得ませんでした。」
まじで!?
マジです。
4年間学校という場所で学んだこと、まあなにもありません。笑
大学では部活動は3年間全くやってませんし、
かといって勉強をしていたわけでもありません。
学生時代は学生サークルに時間を捧げていました。
それ以外はバイトと当時付き合っていた
彼女とデートする時間がほとんどでした。
その辺で遊びほうけている学生と
まあ何もかわらないわけですね。
それでも学費という借金は残るわけです。
宗教系学校にも
世間で言う「奨学金制度」的なものがあります。
(宗教内では、奨学金とはちがうという観点をもってますが・・)
僕はそれを借りて大学に通っていたので、
大学卒業後に宗教法人で勤務を四年間しました。
一応その法人に勤務したら2年間で学費を
免除される制度だったので、
二年でよかったのですが、
当時色々家庭の事情もあったことから、
最終的に四年続けることになりました。
でも、こういう人たくさんいますよね?
大学卒業したからと言ってそれが
就職に繋がるかといったら
今はそうでもなかったりするわけです。
むしろその奨学金という名前の借金を返済するだけで、
悲鳴を上げている人もたくさんいるでしょう。
僕等の世代だったらまあまだ返済終わっていない人も結構多いと思います。
特に僕が通った大学や
その辺のFランクの大学とか行ってる人とかは
周りが勉強しない人等ばっかりなので、
その人等に流されてほとんどの人が考えない人を
量産しているのは目に見えてわかるなと思うわけです。
僕は大学時代、流されないようにして生きていたつもりですが、
最終かなりバカになってましたね。笑
とここまで雅楽とはかけ離れた内容になりましたが、
じゃあ雅楽で高校や大学やりに行くはどうなのか?
これもせっかくなので話しておきましょう
僕は大学の部活を1回生の夏でやめて、
4回生の一年間雅楽部に復帰しましたが、
「四年間部活動はやっていない」
雅楽演奏家なわけです。
しかも在学した一年間は持管である龍笛は依頼演奏で助管を
一回しか吹いたことしかありません。
後は全部羯鼓と三の鼓しかやっていないんです。
え??まじで??
龍笛を演奏しだしたのは卒業してからです。
でも今でも大学関係の依頼は羯鼓しか叩いていないくらい、
まじで吹いていません。
もちろん僕自身は龍笛を学ぶために、
吹くために四回生で戻りましたが、
まあほとんど自主練しかやっていないくらいでしたね。
もちろん管別練習とかは吹いていましたが、
メンバー練習はほとんど羯鼓しか叩いてなかったんですね。
でも今はOBの中の方では結構、
演奏活動をかなり活発にしている方の
人間になっていたり。
こう見ると、正直学生時代の
実績・肩書きなんてなくてもなんとでもなったりします。
というより個人的にはあんまり部活のOB
とか名乗らないようにしています。
(四年間やっていないOBなので)
僕の母校は雅楽においては多分有名な部活です。
しかし、部活としては有名でも、
個人で有名になることは現段階では
ないということも知っておいてほしいです。
それも踏まえ、僕がこういう経歴だからこそ言えますが、
「大学で部活をしにいく為に大学に入るは正直あんまりお勧めしません。」
雅楽は大学以外でも普通にできます。
むしろ大学に行くなら、
「大学でしかできないことも一緒にやっていく」
これを推進していきたいと思います。
まあ、普通に卒業後にその部活動で得た
演奏技術とかを使って
「生活が出来るレベルでその道で生きていく」
これができるのであればまあ普通にお勧めしますが
正直卒業後は学生時代の半分以上の演奏機会がなくなります。
ここが東京芸大卒にしても、
天理大学卒もできればお勧めできるんですけどね・・・
僕が現在演奏やお稽古とかは
大方自分自身の個人の伝手でいただくのが8割方あり、
ホームページやSNSで集客した人等のおかげで
演奏の仕事につながったり、
そこまで経歴学歴がなくても雅楽を仕事にすることができますし、
そもそも、演奏家している知り合いは
大学でやっていない人や団体に属していない人もまあ沢山います。
東儀秀樹さんだって、
宮内庁途中で出て行った人ですし、
カニササレアヤコさんだって大学でやっていなければ、
普段はロボットエンジニアをされている人です。
あんまり、どこで雅楽やっていたというのは
今後更になくなっていくのは明白です。
2,雅楽界全体の伝統的団体の衰退
正直これはあんまり言いたくないことですが、
言っておかないと危機感をもたないと思うので
言っておきます。
正直、特に伝統的、長く続いている雅楽団体はこれから衰退していくと思います。
一番の理由はもちろん、
少子高齢化が進んでいることもあげられますが、
根本的な問題はここではありません。
そもそも、
団体の構造が日本の会社制度が非常に近いところに
大きくあると僕は見ています。
みなさんは今の若者ってどう捉えていますか?
ゆとり? 常識をわかっていない? 飲み会に参加しない? メンタル弱い?
こう思いたくなる気持ちもわかります。
今までそうやってきたみなさまの苦労があることも承知しています
でもね、ちがうんですよ。
社会というより、
若い人の常識が年々アップデートされていることに
団体にいるみなさんがついていけていないという捉え方もできるのではないでしょうか??
これに気づけていない団体はまあ衰退していくと思います。
正直日本の社会も、
雅楽団体も未だに年功序列という年齢や入った順を
基準で未だにやっている時点で、
誰も入ろうとしないのは目に見えています。
ただでさえそういう年功序列型の会社とかで
働くだけでストレスなのに、
仕事後に雅楽の方でもストレスを溜めに
行くとかイメージしたらまあいやですよね。
僕もそんなところで雅楽をするのは普通にいやですね。
実際宗教法人で勤務して変に上下関係があり、法人の雅楽団体に携わり
ダブルで上下関係と付き合うのは正直きつかったのを覚えています・・・
だから僕は地元帰ってからは
一つの団体に属すということをせず、
団体を主催したり助っ人になったりで
演奏活動をしているわけですが。
と話はそれましたが、団体に属して雅楽をやる道というのは、
僕等の世代は雅楽を通して豊かな生活をするというのは難しいので
今後の団体は、今いる人等とかでいかに実力のある若手が活躍できる
場所にできるか?
これが存亡に関わるのではないかなと本気で思っています。
これを見ている団体の人は是非、これからこのロジックを覆すほど
のことをして頂ければ有り難い限りです。
3,若手が結成している個人団体が勢いがついてきている
これは社会で言う「起業家」のようなものですが、やはり最近すごく伸びてきている
分野かと思います。
主催者が若い人も多いため、
今後勢いがついてくる気もします。
多分僕が主催している「陽雅会」も
このポジションに入るかもしれませんね。
誰かひとりが主導となって、
影響力をもって演奏会を企画していく。
これは最近、
結構主流になってきているなと思わせて頂きます。
昔は大きな団体でしかできなかった演奏会が
このような団体で出来てきているのは
だいぶと進歩してきたことだなと思います。
すごくいい流れかと思います。
こういう人等はちゃんと習うこともしているのはもちろんのこと、
自分の雅楽を追求してやっている姿勢が素晴らしかったりするわけです。
勿論この主催者の方っていうのは、大学雅楽部や芸大卒の
方もいたりしますが、
学歴とか関係なく非常に高い演奏技術を
これからも作っていくべきだなと
思います。
4,これからどうしていけばいいの?
こういう状況下の元、これからどうしていけばいいのか?
僕からの提案は一つだけしかありません。
「行動しましょう!」
例えば、興味がある人に連絡をしてみるや、
自分でユニットを結成してみる(起業)するなどもすごくいい手です。
団体の雅楽が嫌なら自分らでやりたい雅楽会を作る。
これは大きく理に叶っているのではないのでしょうか?
もちろんブーイングはめっちゃ受けるでしょう。
僕が会を結成した際も、
僕の元には言うことはないものの
ブーイングがあったというのは後日談で耳に入りました。
正味そんなもんと思うくらいでいいんです。
逆にサラリーマンを辞めて
会社を立ち上げる人が多い傾向には、
一生をサラリーマンで捧げるのがバカバカしいと思ったり、
無能な上司の下で働くのが嫌だから自分らで
会社を立ち上げる人だって
少なからず存在するからそうなっているのです。
今の所属している雅楽団体がいやなのであれば、
退会することだって新しい会を
結成することだって非常にいい
選択肢につながることだってあります。
こんなこと言ったらなんか後で退会した人
出たらこのブログのせいにされそうですが・・・笑
でも行動をすることが一番の現状打破の近道となります。
かつての山口もそうでした。
法人勤務四年目を迎えた頃に
「ここにいては雅楽を含め自分の人生は何もできなくなる」
ことが目に見えてしまいました。
法人勤務を辞める決心をして、
いざ大阪に帰ると更に演奏機会はなくなりましたが、
環境が変わったことによって行動が
更にできるようになりました。
大阪にいながらも会の
結成にも繋がりましたし、
ある演奏家の方とFacebookで連絡を取り合い、
その方の練習会に参加したことをきっかけに
その後も様々な環境の変化により人と繋がることが出来、
法人勤務にいた頃の倍以上の演奏機会を続々と
いただくようになりました。
今年はコロナウィルスのおかげで全然ですが。笑
多分僕が今やりたい雅楽ができているのは
どう思われようが関係なく
「行動」しているからだと思います。
ここに「学歴」「経歴」「所属」は何も関係ないかなと思います。
会の結成のおかげで合奏機会は倍以上増えましたし
そういうことをしたからこそ、
いいメンバーと雅楽が出来ているのだと
つくづく思うばかりです。
まとめ
というわけで本日のまとめの時間。非常に長くなりましたね・・・笑
もう言うてる間に5000字を超えそうな勢い・・・
これからは学歴・経歴・所属歴、こういうものは関係ありません。
1, 大学に出ないといけないと思う時代のオワコン化
2, 雅楽界全体の伝統的団体・年功序列系団体が少子高齢化と社会の波に乗れず衰退していきます。
3, 若手が結成している個人団体が更に勢力的になってきます。
4, どうしていくべきか?行動していきましょう!
雅楽にしても、今後の日本社会にしても、
何にしても次代を担うのはあなたの行動次第です!
僕もまだまだ、行動力もですが何をおいてもレベルが低すぎるので、
更に自己研鑽しながら、雅楽の追求ももちろんのこと、
文章の書き方・話術にしても、色んな面でさらに磨きをかけれる人間を目指したい
限りです。
今日はここまで!