2022.05.13ブログ
「雅楽」は「雅を楽しむ」からこそ「雅楽」という当たり前な話
「雅楽って面白い!楽しい!」を伝える
こんにちは。雅楽演奏家・講師の山口創一郎です。
今日は哲学的・根本的なことを
ブログに書いていこうと思います。
これは雅楽に限らずですが、
「音楽」というものは、言霊的な意味合いでも
「音を楽しむ」
だからこそ音楽というものが世の中にはあるわけで
雅楽も
「雅を楽しむ」
からこそ、雅楽になっていくわけですが
これってめーっちゃ当たり前な話なようで、
意外にそうなっていないこと、
多くあったりするのではないでしょうか??
特に演奏家や仕事としてやっていく、
それで飯を食ってやっていく人は
こういった本質から遠ざかっていく
なんてことも多くあります。
何故そう言い切れるのか??
一般的に雅楽をされている方は、
違う理由で「雅を楽しむ」ことができなかったりします。
神社やお寺・天理教などの祭儀で雅楽をされている人は
そもそも古来から「楽しむ」為ではなく
という意味合いが大きく、
最初はそれがやる人らの「志」で
奉納していたものが
代を重ねるごとに
いつしかそれが「義務」、
やらざるおえないものになっていった。
その為純粋に楽しむ為にやるというより
その家系にいてしまった・もしくは
その領域に入ってしまったことにより
やらないといけないものへと変わっていき、
高校や大学で雅楽をする子達もこういった上記の理由で
親から強制的に部活に入らされた子、
進められた子も多いでしょう。
そもそも楽しむためというより、
「なんとなく」という軽い気持ちで始めてみるものの、
面白さがわからず、
わかってもその後の雅楽に関わる環境がなく、
やめていってしまう子も多かったりします。
伝統ある団体ではそっちよりも
に重きを置きすぎ、
「雅楽を楽しむ」とは程遠い
という枠にとらわれて、
自分自身の「正義」というものを周りに振りかざし、
「楽しさ」というものとは程遠い「息苦しさ」
というものにハッキングされているひとも
多いことでしょう。
「雅楽を組織で学べる代わりに組織としての
「使命」に自分が付き合わされる」
こういえばわかりやすいかもしれません。
意外に今の世の中、「雅を楽しむ」というのは
めちゃくちゃ難しい時代なのかもしれません。
かくいう山口が最近までそういった
状況に陥ってしまっていたからです。
僕は2020年のコロナの初の緊急事態宣言の時に
雅楽一本だけで生活していくことを心に決めました。
ただその時というのは、
もちろんかなりの窮地だったわけです。
とてもではないけど食っていける状態ではなく、
むしろ仕事が真っ白になった時でした。
(まじで家から出れなかった地獄に・・・)
そんな時に始めたのが「YouTube」
ひたすら演奏動画や解説動画、
これからの雅楽について話したりとか
仕事になるかなんてそんなことを考えずに、
ただただがむしゃらに動画を撮っていたわけですが
内心きつかった反面、動画を通して雅楽をめちゃくちゃ
楽しんでいた自分がいたんですね。
(そりゃあ3か月で200本以上動画撮りましたからw)
そして緊急事態宣言が明けると、
演奏依頼は少しずつ戻ってきて
今まででは考えられないくらいのお稽古のお問合せが増え、
オンラインレッスン等を含めた生徒さんを徐々に増やしていき、
雅楽を仕事にしていくことが2021年には
完全に成り立つレベルまで
もっていくことができました。
(昨年はとある事業にもかかわることができ、実りある1年でした)
とはいえ、その中で一つ、
ここ最近まで大きな葛藤に襲われていたことがあります。
それは
ということです。
YouTubeも登録者が2800人を超え、
広告収入や商品を売ったりして
そっち方面でも収入が入ってきて、
その中でもっと雅楽を広める上で
自分の存在価値を高めていこう。
それ以外のことを勉強してもっと
自分のレベルを上げていこう。
どうやって雅楽を通して人を豊かにしていく上での
市場を広げる戦略を広げていこう。
そういった数を意識した目標にとらわれていくあまり
雅楽を自分自身が全然楽しんでいない
状況にあったことが最近になってわかりました。
どんどんどんどん、
になっていく自分に、
気づくようになっていったんですね。笑
雅楽の練習をするより、常々考えてしまうことは
「次のYouTubeのお題や撮影どうしよう・・・」
「演奏会をいかに黒字にする方法はないかなー??」
「練習しなければだけど、楽器の調子が悪いからしたくないなー。
それに、まだ事務作業とかうんぬん終わっていないから後でやろー。」
「次の公演の練習をしないと・・・」
何かしら次のことを意識してしまい、
いつの間にか練習する時間が減るだけではなく、
雅楽を楽しむことさえも
忘れてしまっていたこの頃があったんですね。
これはフリーランスになる人
あるあるだったりもして、
普通に会社員やフリーターをやっている方が、
実は練習時間とかって
確保しやすいんだということが生じてきます。
(実際、演奏活動とフリーターの二足の草鞋時代の時は
一番練習できていたと思う)
常々考えることにリソースがかかり、
人を教える練習時間や他の作業に重きを置きすぎる故、
自分の練習が全然できなくなり、
純粋に雅楽を楽しんでやるという
気持ちがなくなっていく・・・
フリーターや二足のわらじとか、
会社員している時って
仕事の間だけ仕事で割り切れるから、
案外、何も考えずに練習ができていたりするわけですね。
(とはいっても、仕事ではストレスがたまりやすいんですがw)
僕の場合はこういった現象が起こりましたが、
どのポジションになれども、本質的に「雅を楽しむ」って、
めちゃくちゃ難しいことなんだと感じるわけですね。
そんなこんな、やはりやるからには
「雅を楽しむ」必要があるわけです。
そんなこんな、僕も「雅楽を楽しむ」
時間を増やしていこうと思ったこの頃です。
そんな今日は大阪・堺にある心療カフェで
今後月1で開催予定のカフェでのライブにて演奏してきます。
(完全息抜きですがw)
(しかも私服w)
陽雅会としての合奏練習会や謡物講習会等、
仕事で伝えていく反面、
自分も楽しんで雅楽をする環境を作っていく。
そういった領域を作らないといけないなと思ったこの頃でしたとさ。
本日はここまで!
LINEコラム発信中!
https://lin.ee/r21qJIo
元々LINEの公式アカウントを
「雅楽演奏家・講師 山口創一郎」でやっており、
YouTubeでは公開していない六調子の龍笛・篳篥の唱歌と独奏や、
三管合奏の動画などを
無料プレゼントし、
演奏会や大阪・天王寺で月1回開催中の
合奏練習会・謡物講習会などの告知を中心に行ってきましたが、
この度、LINEの方でコラムを定期的に発信をさせていただきます。
世の中ではある種の分断が社会の中でも大きく起きていて、
時代の流れ的にも若い世代が既存の社会システムである
会社及び団体・宗教等から離れる風潮がある中、
コロナ禍の中でイベントや練習会や合奏会などの集まる機会がほとんどなくなり、
雅楽を楽しむ・面白く感じる機会がどんどん減り、
演奏会なども少ない状況で目標が薄れてくる。
本当に数十年で雅楽がかなり廃れてしまうのではないか??
そんな中でもオンライン上でどうにか練習を続ける環境、
改めて雅楽の面白さ・楽しさに気づける。
そして雅楽を通して人生を豊かにしていく
そんな活動はできないだろうか??
そう考えた結果、LINEでコラムを発信していくことに至りました。
このコラムは僕自身だけが発信するだけではなく、
皆さんにもコラムを読んで感想や質問を返信をしていただくことで
翌日などに僕自身がフィードバックを行い、
皆さんの雅楽に関わる熱さを共有できれば、
僕自身も自分自身の雅楽にまつわるストーリーを
コラムとしてお送りさせていただきます。
もちろん自分自身のコンテンツではあるものの、
登録してくださる皆さんで作り上げる場を構築し、
更に若い世代・女性にしても、
今後の雅楽を団体・年齢・宗教思想などを取っ払って考えていける。
そのようなコラムを配信中です♪
発信をさせていただく予定です。
是非興味がある方は登録お願いします。
こんにちは。雅楽演奏家・講師の山口創一郎です。
今日は哲学的・根本的なことを
ブログに書いていこうと思います。
「雅楽」は「雅を楽しむ」からこそ
「雅楽」という当たり前な話
これは雅楽に限らずですが、
「音楽」というものは、言霊的な意味合いでも
「音を楽しむ」
だからこそ音楽というものが世の中にはあるわけで
雅楽も
「雅を楽しむ」
からこそ、雅楽になっていくわけですが
これってめーっちゃ当たり前な話なようで、
意外にそうなっていないこと、
多くあったりするのではないでしょうか??
特に演奏家や仕事としてやっていく、
それで飯を食ってやっていく人は
こういった本質から遠ざかっていく
なんてことも多くあります。
何故そう言い切れるのか??
一般的に雅楽をされている方は、
違う理由で「雅を楽しむ」ことができなかったりします。
神社やお寺・天理教などの祭儀で雅楽をされている人は
そもそも古来から「楽しむ」為ではなく
「神仏に捧げる為」
という意味合いが大きく、
最初はそれがやる人らの「志」で
奉納していたものが
代を重ねるごとに
いつしかそれが「義務」、
やらざるおえないものになっていった。
その為純粋に楽しむ為にやるというより
その家系にいてしまった・もしくは
その領域に入ってしまったことにより
やらないといけないものへと変わっていき、
高校や大学で雅楽をする子達もこういった上記の理由で
親から強制的に部活に入らされた子、
進められた子も多いでしょう。
そもそも楽しむためというより、
「なんとなく」という軽い気持ちで始めてみるものの、
面白さがわからず、
わかってもその後の雅楽に関わる環境がなく、
やめていってしまう子も多かったりします。
伝統ある団体ではそっちよりも
「継承」
に重きを置きすぎ、
「雅楽を楽しむ」とは程遠い
「雅楽を正確に伝えていく」
という枠にとらわれて、
自分自身の「正義」というものを周りに振りかざし、
「楽しさ」というものとは程遠い「息苦しさ」
というものにハッキングされているひとも
多いことでしょう。
「雅楽を組織で学べる代わりに組織としての
「使命」に自分が付き合わされる」
こういえばわかりやすいかもしれません。
意外に今の世の中、「雅を楽しむ」というのは
めちゃくちゃ難しい時代なのかもしれません。
かくいう山口が最近までそういった
状況に陥ってしまっていたからです。
僕は2020年のコロナの初の緊急事態宣言の時に
雅楽一本だけで生活していくことを心に決めました。
ただその時というのは、
もちろんかなりの窮地だったわけです。
とてもではないけど食っていける状態ではなく、
むしろ仕事が真っ白になった時でした。
(まじで家から出れなかった地獄に・・・)
そんな時に始めたのが「YouTube」
ひたすら演奏動画や解説動画、
これからの雅楽について話したりとか
仕事になるかなんてそんなことを考えずに、
ただただがむしゃらに動画を撮っていたわけですが
内心きつかった反面、動画を通して雅楽をめちゃくちゃ
楽しんでいた自分がいたんですね。
(そりゃあ3か月で200本以上動画撮りましたからw)
そして緊急事態宣言が明けると、
演奏依頼は少しずつ戻ってきて
今まででは考えられないくらいのお稽古のお問合せが増え、
オンラインレッスン等を含めた生徒さんを徐々に増やしていき、
雅楽を仕事にしていくことが2021年には
完全に成り立つレベルまで
もっていくことができました。
(昨年はとある事業にもかかわることができ、実りある1年でした)
とはいえ、その中で一つ、
ここ最近まで大きな葛藤に襲われていたことがあります。
それは
「雅楽」を純粋に楽しむ気持ちというのが薄れた
ということです。
YouTubeも登録者が2800人を超え、
広告収入や商品を売ったりして
そっち方面でも収入が入ってきて、
その中でもっと雅楽を広める上で
自分の存在価値を高めていこう。
それ以外のことを勉強してもっと
自分のレベルを上げていこう。
どうやって雅楽を通して人を豊かにしていく上での
市場を広げる戦略を広げていこう。
そういった数を意識した目標にとらわれていくあまり
雅楽を自分自身が全然楽しんでいない
状況にあったことが最近になってわかりました。
どんどんどんどん、
「ザ・仕事人間」
になっていく自分に、
気づくようになっていったんですね。笑
雅楽の練習をするより、常々考えてしまうことは
「次のYouTubeのお題や撮影どうしよう・・・」
「演奏会をいかに黒字にする方法はないかなー??」
「練習しなければだけど、楽器の調子が悪いからしたくないなー。
それに、まだ事務作業とかうんぬん終わっていないから後でやろー。」
「次の公演の練習をしないと・・・」
何かしら次のことを意識してしまい、
いつの間にか練習する時間が減るだけではなく、
雅楽を楽しむことさえも
忘れてしまっていたこの頃があったんですね。
これはフリーランスになる人
あるあるだったりもして、
普通に会社員やフリーターをやっている方が、
実は練習時間とかって
確保しやすいんだということが生じてきます。
(実際、演奏活動とフリーターの二足の草鞋時代の時は
一番練習できていたと思う)
常々考えることにリソースがかかり、
人を教える練習時間や他の作業に重きを置きすぎる故、
自分の練習が全然できなくなり、
純粋に雅楽を楽しんでやるという
気持ちがなくなっていく・・・
フリーターや二足のわらじとか、
会社員している時って
仕事の間だけ仕事で割り切れるから、
案外、何も考えずに練習ができていたりするわけですね。
(とはいっても、仕事ではストレスがたまりやすいんですがw)
僕の場合はこういった現象が起こりましたが、
どのポジションになれども、本質的に「雅を楽しむ」って、
めちゃくちゃ難しいことなんだと感じるわけですね。
そんなこんな、やはりやるからには
「雅を楽しむ」必要があるわけです。
そんなこんな、僕も「雅楽を楽しむ」
時間を増やしていこうと思ったこの頃です。
そんな今日は大阪・堺にある心療カフェで
今後月1で開催予定のカフェでのライブにて演奏してきます。
(完全息抜きですがw)
(しかも私服w)
陽雅会としての合奏練習会や謡物講習会等、
「雅楽を純粋に楽しめる時間の構築」
仕事で伝えていく反面、
自分も楽しんで雅楽をする環境を作っていく。
そういった領域を作らないといけないなと思ったこの頃でしたとさ。
本日はここまで!
LINEコラム発信中!
https://lin.ee/r21qJIo
元々LINEの公式アカウントを
「雅楽演奏家・講師 山口創一郎」でやっており、
YouTubeでは公開していない六調子の龍笛・篳篥の唱歌と独奏や、
三管合奏の動画などを
無料プレゼントし、
演奏会や大阪・天王寺で月1回開催中の
合奏練習会・謡物講習会などの告知を中心に行ってきましたが、
この度、LINEの方でコラムを定期的に発信をさせていただきます。
世の中ではある種の分断が社会の中でも大きく起きていて、
時代の流れ的にも若い世代が既存の社会システムである
会社及び団体・宗教等から離れる風潮がある中、
コロナ禍の中でイベントや練習会や合奏会などの集まる機会がほとんどなくなり、
雅楽を楽しむ・面白く感じる機会がどんどん減り、
演奏会なども少ない状況で目標が薄れてくる。
本当に数十年で雅楽がかなり廃れてしまうのではないか??
そんな中でもオンライン上でどうにか練習を続ける環境、
改めて雅楽の面白さ・楽しさに気づける。
そして雅楽を通して人生を豊かにしていく
そんな活動はできないだろうか??
そう考えた結果、LINEでコラムを発信していくことに至りました。
このコラムは僕自身だけが発信するだけではなく、
皆さんにもコラムを読んで感想や質問を返信をしていただくことで
翌日などに僕自身がフィードバックを行い、
皆さんの雅楽に関わる熱さを共有できれば、
僕自身も自分自身の雅楽にまつわるストーリーを
コラムとしてお送りさせていただきます。
もちろん自分自身のコンテンツではあるものの、
登録してくださる皆さんで作り上げる場を構築し、
更に若い世代・女性にしても、
今後の雅楽を団体・年齢・宗教思想などを取っ払って考えていける。
そのようなコラムを配信中です♪
発信をさせていただく予定です。
是非興味がある方は登録お願いします。