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2020.09.17ブログ

【雅楽】初心者の間についてしまうクセまとめpart2




 

こんにちは。さあやってきました!

本日は初心者が起こしやすいクセまとめパート2ということで、

前回パート1をあげさせていただきましたが今回はもちろん、パート2ということで新しい内容をいれながらお話をしていきたいと思います。

はい、みなさん自分の演奏するときのクセ、これわかっていますかー?

日常生活なんかでもでてしまうクセ、これは雅楽のどの管をやるにしてもついてしまうクセなわけですが・・・

もちろん、これが全部わるい!というつもりはもうとうありませんが、このクセが残ってしまうとやはり色々演奏をする上で弊害がでてしまうことがアルのは確かです。

かくいう山口も学生時代、ひどいものでした。

もうありとあらゆるクセをつけた男、といっても過言ではないくらい、

今日あげるくせというのは、山口もやりつくした雅楽を演奏するうえでのクセですので、

この教訓を皆さんに提供することで、

皆さんの今後雅楽をするうえで、なるほど、これはやると後々よくないんだなとか、

そのような感じで感じていただくと非常にありがたい限りでございます。

そしてyoutubeをみて雅楽を習熟されている方、

誰かに稽古をつけてもらわない分、

このくせがつく可能性は飛躍的に高くなってしまいます。

もしかしたらもうついているかもしれない!?

意外に自分の演奏に影響が出るくせというのは、

自分で独学に学んでいる人らのほうがもっぱらつきやすかったりするので

そんな人ほど、この記事を見ると自分自身そうなっていないかな?

そういう形で物事を客観的に判断することが重要ですので、

しっかりとみていただきたいと思います。

というわけで、本日は山口なりに、

初心者が起こしてしまいがちなクセをまとめて

本日はお話をさせていただきます。

今日は全部で14個もあるので、これを一挙公開しちゃいたいと思います。

さあどんどんいっちゃいましょう!今日も休憩しながら聞いて頂ければと思います。

 

1, おかま吹き


 

はい!まずくせといえばもうこれですよこれ!おかま吹き、

皆さんやってたりしませんか?

おかま吹き!?なにそれ?という方もいると思いますので解説しましょう。

まあ一言でいえば、下からえぐる吹きかたですね。

最初の吹きこみ、ここをかっこよく吹きたい

特に篳篥と龍笛の人が陥りやすいのですが、

やっぱり人とちがうふきかたしたくなる吹き方をしたくなるのは非常にわかります。

というより、山口も高校時代からこの吹き方に陥ってましたから。

んじゃあどんな感じかというと、それは動画をみていただくと明確でしょう。上の動画を見ると非常にわかりやすいです。

要は音をしたから入ってちょっと

時間がたってから正音になるような吹き方、

これを僕らはおかま吹きと呼んでいるんですね。

命名したかたは別の方ですが、

おかまの人って、すみませんこれはイメージなので、

この動画でおかまを極めている方に見られたらこれは怒られる!

アアン、アアンっみたいなかんじに声を出すイメージがあるかと思います。

それに非常に近く聞こえるから、おかま吹き、

そんな呼ばれ方をしているんですね。

唱歌の際なんかも、

下から入るくせがついたらおかま吹きになりやすい傾向があるので、

極力まっすぐ演奏することを意識して

演奏することをおすすめさせていただきます。

決して、おかまの人が龍笛や篳篥をはじめたらおかま吹きということには

ならないので、その辺はご理解いただけるとありがたいかぎりです。


 

 

2, 棒吹き


次は棒吹き、これはまあおかま吹きとは対照的な演奏法です。

おかま吹きはどっちかというと、俺を甘く見ないでくれ!という気持ちからくせになることが多いですが、棒吹きはどちらかといえば無難に無難に・・・

演奏したいという人がなりがちなくせになりやすい吹き方です。

まあ簡単に言えば、普通に音を伸ばすだけの演奏の仕方ですね。

雅楽では基本的に一拍目、三泊目を強く唱歌をするときから意識すると同じように、

演奏の際には同じ音はおすことを推奨しているんですね。

やっぱり音に変化がないと演奏する側も、

聞いている側もおもしろみがなくなってしまう、

だからこそ抑揚、強弱をつけて吹くことも求められるわけですね。

そういった意味で棒吹きというのは最初の方はいいかもしれませんが、

できるだけ押すところはおしたりといういめーじは

もっておきたいものですね。

さあ、どんどんいきましょう!

 

3, ビブラート


 

これも竜笛と篳篥にありますがたいていは龍笛の人が陥りやすい演奏法です。

ビブラートととは、音の波をつける、ゆらす演奏法ですね。

カラオケなんかでは結構歌う際にも皆さんもつかわれているのではないでしょうか?

特に吹奏楽なんかでフルートをやっていた人はこのビブラートの吹き方が基本のため、その癖が竜笛を吹くときと違いをつけることができないことで、

最初のほうはビブラートをつけてしまう方が多かったりするわけです。

ただし、雅楽は基本的に音は真っすぐ演奏する楽器ですので、

もちろんビブラートをかけて演奏することはあまりよろしくはありません。




 

4, 息替がまるわかり


 

これは笙の奏法「息替(きがえ)」でよくありがちなことなんですが、

基本的には息替をする際はわからないように、

違いが見えないようにするのが一番ベストなんですが、

最初は息のすうとはくの加減がわからないことから、

息替が強くなってしまう人が多かったりします。

かつての山口もこのくせにはまっておりました。

息替が強いとやっぱり聞いている側としても笙の華麗さ、

きれいさというのがつたわりづらくなる要因にもなるので、

息替は極力強くなりすぎず、

自然にやってしまうほうが曲の流れも作りやすくなります。


5, はりすぎ


 

これも笙ですね。

はりすぎもあまりよくはありません。

基本的には山なりを作るような感じではるといいんですが、

極端なはり方をしてしまうと笙の美しさ、聞こえも半減してしまうでしょう。

山口がある演奏会に出演した際、

音頭の前で結構緊張した時期がありましたが、

その前に演奏していた団体の笙のはりがあまりにも

極端な笙のハリの仕方をしていて、

それを聞いてなんだこのハリ方はと驚きと同時に

緊張がほぐれたことはありますが、

当時笙をそんなにやっていない僕でもわかるくらい奇抜なハリだったので、

できれば徐々に徐々にのハリをするほうがいいですね。


6, 姿勢


 

次はこれですね。もちろん変な姿勢があったりもしますが、よく多いのは譜面の見過ぎで
顔が下に向いてしまうことは多かったりします。

基本的には譜面を前に出すなりして崩れないように演奏することが重要ですね。

それ以外にも、演奏してしんどくなってきて楽器が落ちてくる人もいるので、これも注意です。

演奏中に動くなどもくせになりやすいので、気を付けましょう。

とはいえ、山口ものってしまうとたまにうごいたりしちゃってます・・・

これは自分もなおさないといけないくせなので、共にがんばっていきましょう。



7, おしりのびすぎ


 

これは竜笛と篳篥の人によくありがちなくせですね。

特に最初のほうは拍がわかなくなってのばすだけのばせー的な感じで伸びち

ゃう人もおおくいるので、

基本的には拍でしっかりときってあげること、そしてあて切りの時はさくっときってあげることを心掛ける必要がありますね。


8, ぶつ切り


 

先ほどのおしりのびすぎと反対に、音をぶつっと切ってしまう吹き方、これもあんまりくせになるとよくはないです。

少し余韻を残してきってあげる、特にあてぎりの際はそういう感じできることをおすすめさせていただきます。


9, おかま押し


 

さあまたきましたおかま押し!

これは押す際の問題ですね。

基本的には押すときは音程を変えずに音を強調するような感じで

お腹に力を入れてぐっとおせればいいのですが最初はなかなかできない。

そうなると音程をさげてやるとならしやすいから、そうやりがちな人も多かったりするんですよね。

しかし、そうやってしまうと、

やはり音程は極端に下がっておかまの声みたいに聞こえてしまうからおかま押しになってしまう要因になるので、これも注意が必要ですね。

押すときは音程をまっすぐ、下げないように演奏することを心掛けましょう。


10, こける


 

次はこける。皆さんも子供の頃はよく道端で転んだりしたことあるでしょう。

雅楽では演奏が前に走りすぎると「こける」という言い方をよくしますが、不自然に演奏が前に進みすぎる時にこけるということが多いです。

特に一拍目と二拍目が早くなり、三拍目の音の変わり目が早くなったりする吹き方になることが多いです。

特に篳篥の人は、主旋律のため自分から曲を動かさないとという主体的な観点からくせになることが多かったりします。

そういう人は拍子をとろうと意識してしまう故、こけることが多いことから

基本的には唱歌を頭に流してやっていけば、こけることはがぜん少なくなってきます。

普段の唱歌を歌うこと、意識することを心掛けましょう。


11, 伸びすぎ


 

これはさっきのこけるの逆ですね。篳篥の人が特に陥りやすい現象です。
特に二拍目から三拍目に伸ばす方が非常に多いので、

極力、この辺をのばさずに吹くことも意識してやるのが重要です。

大体あまり篳篥がうまくない団体で陥っているところは、ここだったりします。

主体的に演奏しないとどうしても伸びてしまう傾向になるので、
さくっと二拍目と三泊目を伸びすぎない演奏をすることも重要ですね。


12, 頭でっかち


 

 

さあ12個目は頭でっかち。
こういう吹きかたされる方もいますね。というよりかくいう山口もこの吹き方、なっていました。

やっぱり一拍目、吹込みをうまく聞かせたい!

そういう気持ちに駆られてしまうんですよね。

これに駆られてしまうとどうしてもその後の拍の音がお粗末になってしまう。

五泊目になると息が続きません!なんてことになりかねないので、

どっちかというと重要なのは後ろの音なので、

最初は頭でっかちになりすぎず、

後半に音のピークを持っていくイメージで吹くほうが聞いている側もよかったりします。

最初が強くて、それ以外がだめだったらただ威勢がいい人だけになってしまうので、

そうならないためにもここも意識することは重要ですね。



13, 音を抜く


 

 

だからといって、間の音を抜いて続けさせようというのはやめたほうがいいでしょう。

そういう吹き方をする曲もあることはあるのですが、通常の管絃や舞楽などを演奏する際は基本は使わないので、

息がしんどいからといって間の音を抜いてしまうとまるわかりです。

学生さんとかは妥協したりでやりがちになるので特に注意するようにしましょう。



14, 足で拍を取る


 

さあこれで最後です。足で拍をとる。

これも姿勢と似たり寄ったりのところもありますが足で拍をとるとやっぱり見栄えが悪いです。

もちろん、足が見えない現場とかもあったりしますが足が見える現場でやったりしていると目に見えてしまうので、これもNG。

足でではなく、頭の中で唱歌をとるようにして覚えていくようにしましょう。

というかんじで本日のまとめに入らせていただきます。

今日は14個もあげちゃいました。

1、 おかま吹き
2、 棒吹き
3、 ビブラート
4、 息替がまるわかり
5、 はりすぎ
6、 姿勢
7、 おしりのびすぎ
8、 ぶつ切り
9、 おかま押し
10、 こける
11、 伸びすぎ
12、 頭でっかち
13、 音を抜く
14、 足で拍をとる


 

はい!というわけで初心者のうちにクセをあげさせていただきました。
今日あげたのは一部で、探せばおそらくきりがないくらいまだまだあるかもしれませんが、
この辺を覚えておくと覚えておかないだけで全然変わってきますので、意識しながらやっていけばと思います。

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というわけで本日はここまで! ご清聴、ありがとうございました。

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