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2022.03.21これからの雅楽

「雅楽」という「エンタメ」を伝え、学ぶことができるのが「陽雅会」

「雅楽って面白い!楽しい!」を伝える

 

こんにちは。雅楽演奏家・講師の山口創一郎です。

 

先日、僕が主宰している雅楽団体「陽雅会」主催で大阪・天王寺で

 

小規模な演奏会を開催いたしました。

 

その名も「貴族達の音遊び」



 

 

平安時代の貴族たちが演奏しながら遊ぶような

 

それが出演者のみならず、

 

会場にいる皆さんが一体となって雅楽の世界を味わえる。

 

そのような空間を作り出したいという思いの元、

 

そういったテーマを選出して演奏会を開催させていただきました。

 

陽雅会の演奏会の見どころというのは、間違いなく

 

「どの団体もやっていない切り口で開催する」


 

というところです。

 

例えば、一回目の大阪公演では

 

「How To雅楽?」




 

という題名の通り、雅楽の演奏会ではまず使われることがない

 

「横文字」

 

を使用してみたり、

 

お笑い芸人であり、

 

笙奏者であるカニササレアヤコさんを客演に呼んでみたり、



 

これまで「宮内庁楽師」を客演で呼ぶ(一時なんか常識になっていた)

 

という演奏会の

 

通例から外れてみることを

 

してみるということを展開してみました。

 

そして第二回大阪公演では、



 

横文字はそのまま継承し、

 

「論語と雅楽」


 

というテーマの元、

 

中国古典である「論語」を題材とした曲目と解説を取り入れ、

 

そのうえで道徳心を中心とした部分と、

 

一回目の演奏会では説明しなかった解説を取り入れたり、

 

聞くだけでなく内容をわかってもらうことを

 

重きにおいて演奏会の開催をしました。

 

そして1月に行われた

 

「祝賀の宴会」


 

 

この時は「宴会」というところを大きく出す為に

 

小学6年生の演者が参加者にお茶をつぎに行ったり

 

開場中は演者が会話をするというあまり

 

演奏会では体感できないことをしたり、

 

演奏中に演者が酔っ払い、狩衣姿のまま舞いだす(笑)



という

 

設定を入れ込んだり・・・

 

終わってからも演者との撮影タイムなどを

始めて取り入れてみました。

 

そして今回の

 

「貴族たちの音遊び」


 

今回は開演30分前から「音遊び」という名目で始まったのが

 

「音取メドレー」

 

普段雅楽をやっていたら音取だけを聞き比べすることはまずありえません。笑

 

そして三種類ある越殿楽を聞き比べするということをしたり、

 

開演前から雅楽を楽しめる

 

そのような環境を構築して臨ませていただきました。

(かなり参加いただいた皆様には好評いただきました。)

 

何故ここまで色々と手を加えているのか??


 

それはやはり、雅楽の面白さ・楽しさを演者だけでなく、

 

参加する皆さん、

 

会場にいる全員が一体感となって雅楽を通して面白く・楽しく

 

そしてわかりやすくせっかくの休みの日に

 

きていただいているからこその

 

非日常感を味わっていただきたいからです。

 

僕は小学4年生から雅楽を始めていますが、

 

当時の僕というのは雅楽の面白さは

 

まったくわかりませんでした。


 

それは、演奏会などを見に行っても、

 

何が面白いか全くわかりませんでした。

(眠かったことだけ覚えているw)

 

雅楽の知識もなく、

音楽的にどういったものかも何もわからない。

 

そんな状態で見ても、

 

どれだけいい演奏ができていれども、

 

見ている側からすればはっきり言えば意味不明です。笑


 

高校の時はちょっとずつ演奏がわかってきたとはいえど、

 

初心者だった同級生と

演奏会等を部活で見ることがあれば

 

みんな爆睡。笑


 

「何であんなに面白くなかった雅楽が年を重ねるごとに面白くなっていったのだろう??」

 

その一つの疑問が出した答えは

 

大抵の雅楽の演奏会を開催している団体などは

 

「お客様がわかっている前提で演奏会を開催している」

 

ことがしばしば多かったからです。

 

やっていけば雅楽がどのようなものかが

 

なんとなくわかっていく。

 

だからこそやっていって面白さに気づけたんだと思います。

 

(その為、団体の演奏会でみる観客の顔ぶれは知り合いばっかりだったりするw)

 

しかし、それだとわかっている人だけが楽しめるものになり、

 

魅力がわからない人には一生理解できない。

 

やっている側の人間も、

自分や周りにいる人だけの世界に酔いしれ、

 

表面上は雅楽の伝承とはうたっている割には

 

周りに全く伝わっていない雅楽が形成されてしまった。

 

そんなところが見え隠れして、

 

「演奏会というものの概念を変えなければならない。」

 

「今までのやり方で雅楽を伝えても、

それはやっている側の傲慢であって、お客様目線の雅楽ではない」

 

もちろん、演者側でやりたいことを尊重するのは

 

めちゃくちゃ大事です。

 

とはいってもその中で、

 

どこかしらに来てくださるお客様目線の

 

雅楽の演奏をしていかなければ

 

初めてみた人でも雅楽を楽しめる・素晴らしい

 

と思える・やってみたい!と思える

 

そしてやっている人たちが身近に感じられるものを作っていくこと。

 

そんな雅楽の演奏会を構築することが何より重要じゃないか??と思うわけです。

 

陽雅会では2022年522日に

第三回大阪公演を大阪・堺の堺能楽会館にて

 

開催させていただく予定です。



 今度は能楽会館という非常に雰囲気ある場所での

演奏会を開催させていただきますが、

(先日、下見に行かせていただき、雰囲気を味わってきました)

 



↑歌の響きを確認する私服の山口 

 

ここでも、初めての人が来ても楽しめる切り口。

 

そしてこんな雅楽演奏会は他では見ることはできない!

 

そういった演奏会の構築というものを進めています。

 

今回は開場が1時間前からと時間をとっていますが、

 

開演時間30分前より、

雅楽のことをあまりわからないという方々のためのレクチャー

 

取り入れる予定です。

 

開場時間から来てくださった人を楽しませたい!

 

面白く見てもらいたい!

 

学生時代、とあるサークルで学んだことがあります。

 


「来てもらった人には喜ばさずにはかえされん」


 

大学の学生のサークルで行事を運営していた時の決まり文句でもありました。

 

当時の僕のそのサークルで目指していたことは

 

「みんなのベストプレイス(居場所)になる空間を作ること」


(ベストプレイスという言葉は漫画「シャーマンキング」の梅宮リュウノスケ(木刀のリュウ)の好きな言葉から持ってきていますw)

 

参加をしてもらうことはもちろん重要な行事ではあるものの、

 

参加してもらうからには、楽しんでもらって帰ってもらうことを

 

しなければ。その場所がベストプレイス、

 

安息の地になることはありません。

 

この精神というのは現在でも自分の中で持っていて

 

せっかく雅楽に興味を持ってもらい、

 

仕事やバイト・用事や家族の時間や恋人とのデートの時間とかを

 

さいて見に来てくださっている方がいるからこそ、

 

本気で雅楽を面白く・楽しく・そして心を動かす演奏や解説・

 

日本文化という「エンタメ」を味わってもらいたい。

 

これは参加者だけでなく、出演や当日スタッフを

してくれる陽雅会のメンバーにも

 

共通して言えることです。

 

そういった気持ちで、今後も演奏会活動を進めていきます!

 

チケット販売中です!興味があればで全然構いません。

https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/020gs5dhg0621.html

 

雅楽の面白さ・楽しさ

 

そして陽雅会の演奏会やイベントを通して、

皆さんの生活が雅楽を通して豊かになれるように、

そして皆さんと共によりよい時間を分かち合う為に

 

メンバーとともに、よりよい演奏会を構築します!

 

本日はここまで!
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