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2020.03.09ブログ

雅楽はどこで習ったらいいの??雅楽講師が習えるところとその場とメリットとデメリットと徹底解説

「雅楽って面白い!楽しい!」を伝える

 

こんにちは。雅楽演奏家・講師の山口創一郎です。

 

今日のお題は、雅楽をはじめたいけど、

 

どこで習ったらいいのかわからない!


 

という方の為に、

 

この記事を書かせていただきたいと思います。

 

僕自身は当時、奈良県で開催されていた

週に一回の講習会や高校と大学で

 

主に三管を習っていたわけですが、

 

雅楽を習えるところってネットで検索しても

なかなか出てこないものです。

 

雅楽を習えるところというのは主に団体である

 

『雅楽会』と『雅楽講座』がある施設、

高校大学等の『部活動』や、

 

個人が『フリー』でやっているところが

主になってくるわけです。

目次

民間の雅楽団体

民間の雅楽団体というのは実は全国様々あったりするものです。

関東では『雅楽道友会』『日本雅楽会』『小野雅楽会』、

関西では『大阪楽所』『四天王寺雅亮会』、『南都楽所』、『日本雅友会』、『生田雅楽会』、『和歌山雅楽会』

その他の地域にも天理教や立正佼成会の宗教団体や
神社、寺院などでやっている団体があります。

メリット

団体に入るメリットとしては、団体としてやる為、

宮内庁の先生に習熟した技術を
そのまんま教えてくださること、

人数が多いという点が
大きいのではないかと思います。

仲良い人ができたら、
相当稽古もしやすくなる環境になり、

練習も大人数の為合奏技術というのは
自然と身につけることができるのもいいところです。

演奏会や発表会なども年に数回あり、
かなり大きい舞台で演奏会に出演することができ、

稽古の日程も決まっているところも、
大きな魅力かと思います。

長く続けていけば技術も上達でき、
会内の演奏会でソロ(音頭)もでき、

会内で講師で呼ばれたり他の依頼演奏などに
出演することもできるかもしれません。

デメリット

デメリットととしては雅楽という
伝統芸能の故のしがらみが多い点が多く、

人間関係なども現代の
社会のような歪み合いなどは

少なからず存在するみたいです。

また、縦思考や派閥が非常に強く、

会特有の閉鎖的な思考があるところもあったり、

上下関係が厳しいところも数多くあり、

環境的に会外での個人的な
演奏を受けるなどはご法度だったり、

非常にやりにくいとお聞きすることも多くあります。
(最近はこの辺はゆるくはなったものの、まだ時代には沿わないですね)

入会費、月会費はグループレッスンの割には

月1万円以上の高めの団体もあります。

1番問題なのは、
練習日が決まっているので、
休んだからといって会費が変わることはなく、

場所によっては年会費を
最初に納入することになるので、

ある意味サンクコスト(埋没費用)
がかかってくるところは否めないです

大規模なホールを使用する会・
宮内庁の先生を客演・講師で招く会などは
チケット複数枚を売る
ノルマ的なものも少なからず存在します。

特に若い世代は下積みが非常に長いどころか、
年々20代30代で属している人がどこも
少なくなってきており、

僕としては、
若い世代の人が入会することは
絶対におすすめはしませんね・・・笑

また、決まった楽器、パートしかできません。
僕みたいな三管(鳳笙・篳篥・龍笛)
奏者なんてご法度なわけです。

年代的には大方40代〜80代の方が
多いかなと思います。

まあ、若い人らにわかりやすくいうと、

雅楽団体は現代の雅楽の世界における『会社』という

組織のようなものと
想像していただいたらええかな思います。

雅楽界では、会としては有名ですが、

個人の演奏家として有名な人というのがおらず、
基本的には宮内庁の先生を立てる

という昔ながらの価値観といったところが
ほとんどです
(雅楽の界隈で当たり前なのかもしれませんがw)

まあ、雅楽が合奏音楽という分野があるからも
否めませんが、、

カルチャースクールから始まった雅楽団体

最近はこの形態から雅楽会に発展している会が
多かったりします。

奈良県の斑鳩町でやっている
『斑鳩雅楽会』がその一つだったりします。

また、最近では大阪府富田林市でも
『とんだばやし雅楽会』が、

京都では『京都雅楽塾』、
北海道では『札幌雅楽同好会』なども

そのような形で活動をしているみたいです。

メリット

このようなところは、
仕事を終えた方の趣味としてされることが
多いことから、

年代は50〜70代の方が非常に多いです。

男女比も女性の方が多く、

和気あいあいと雅楽を同地域の方と、

同世代の方々と楽しむことができるというのが
大きな魅力かなと思います。

会費も他団体に比べたら安いところが多いのも
大きな魅力です。

会外での活動にもそれほど閉鎖的ではなく、

他団体の練習や、
別の先生に師事を個人的にされる方も多くおられます。

何より、別団体との交流なども
行うところも多かったりします。

デメリット

デメリットとしては、

グループレッスンの合奏形態の練習が多く、

管別の練習も人数が多いことから、一人ひとりの技術の向上というところまでは

行きつきづらい面があります。

上達にはかなりの年限が必要になるかもしれません。

また、年代が高い為、
ここでも若い人らが入るのは
非常に困難かと思われます。
(というより、年金暮らしの方が多いので、仕事していたら参加が難しいですね・・・)

本当に老後の趣味で雅楽をしたいという方には、
丁度いい場所かもしれませんね。

こういうところは雅楽において、

現代で言う「老人クラブ」と
何ら変わりないかなーと思います。

上手くなると言うより、楽しくできる方が1番ぴったりかな場所かと思います。

学校の部活動

最近では高校や大学での部活動というのは盛んになってきました。

奈良県天理市にある天理大学雅楽部は
世界42カ国での演奏活動を展開したり、

最近では國學院大学の青葉会で、

2019年の紅白歌合戦の際、
坂本冬美のバックミュージックとして演奏を
披露しておりました。

大学では東京藝術大学に雅楽専攻があったり、

天理大学・國學院大学・皇學館大学・京都女子大・奈良大学・同志社大学・立命館大学・九州大学・相愛大学(授業??)、

高校では天理高校一部・二部・浪速学院高校、赤穂高校・水戸女子高校・進徳女子高校などがやっているそうです。

大学は天理大学、東京芸術大学では
ガッツリ練習をしますが、

それ以外はサークル程度なので、
そこまで毎日練習はしないそう。

部活動での雅楽の魅力

東京藝術大学、天理大学は4年間で相当技術は身につくような練習ができるかと思います。

特に東京芸術大学は4年間、
宮内庁楽師の先生から直々に師事できます。

天理大学は普段は先輩から
後輩へ伝承するシステムですが、

年に数回宮内庁の先生たちに師事する上、

OBによる指導がきめ細かに指導くださることから、

雅楽のかなり高度な技術を習熟することが可能です。

神道系の大学である國學院大学や皇學館大学の場合は、

就職する神社によって
雅楽を続けることもできるというのは、

大きな魅力的なところかもしれませんね。

部活動や学校の雅楽の今後の課題

高校も天理の高校は数名は3年間で上達しますが、

それ以外の高校ではそこまで上達することは難しいかもしれません。

天理の高校でも実際3年間での
習熟では一人で演奏するレベルに達することは

現状難しいです。

何より、高校大学で雅楽を習熟した後の
進路が確立しないのが大きな課題です。

東京藝術大学卒は運がよければ

『伶楽舎』や『東京楽所』に所属ができますが、

空きがなければ完全なフリーランスでの
活動になってしまいます。
(卒業後3年以内で5割以上が
「行方不明」になるのだとかw)

近年は上の方が辞めない限り空きがないのだとか…

天理大学も卒業後は
どこかに所属することも個人のツテによることから、

OBとして依頼がきても学生時代の
演奏活動ほどするのは正直OBという
名目だけでは非常に勝負できないのが現実です

何し、音楽的知識は皆無なので、
メディア関係で仕事取るのは無理ゲーですw

高校については尚更です。卒業後の練習、

演奏する環境がなく辞めていく人がほとんどです。

また、大学の部活動は
近年闇が深いのが現状でしょう。

平たく言えば、
雅楽団体と宗教団体が繋がりが深く、

そこに属している人が部活の顧問であったり
講師であるケースが多いので

戒律チックなものが
たくさんちりばめれているため

学生のやりたいように
部活動ができずに
4年間を過ごす学生も多く、

「雅楽は好きだけど部活が嫌い」

という子も一定数
どの学校にもいたりします。
(山口も大学生時代はその1人でしたw)

卒業してもその繋がりに四苦八苦する
人も少なくはないことから、
個人的にはあんまり推奨はできない
ってところですね。

ただ、青春時代を雅楽に没頭した。

という思い出にはなることも
大きな魅力かもしれませんね。

個人起点で始まっている団体・教室

今まで長々と話して参りましたが、
これが一番今回の重要な話どころです。

個人起点で雅楽団体・教室を運営している
僕がこれに当てはまるポジションです。

これといった団体に属さず、
演奏活動や講師の活動をしている人がここにあたります。

雅楽団体でいえば、

大阪・東京では「博雅会」、

東海地方では「主韻会」、「雅楽松風会」

山陰地方では鳳鳴雅楽会(ほうめいのうたまい)
関西は榊葉雅楽会、

私が主宰する「陽雅会」「狭山雅会」などが
個人でやっている雅楽会といえます。

その為、この辺の団体というのは
メンバーが別の団体と
重複していることも多々あります。

私は陽雅会を結成して主宰でありながら、

時にはうたまいのつかさや博雅会や狭山雅会、

榊葉雅楽会など様々な会や高校や団体のようなところで

講師としても出入りを行いながら
演奏活動を続けております。

個人起点の団体の魅力とは??

現在では自分で生徒をもつようになり、

その方々を年に一回自分主催(狭山雅会)の演奏会にも出演していただいています。

出演メンバーの中には、プロでやってる人もいる中で
一緒に吹いていただいております。

何より、陽雅会にしても、それ以外にしても、

人間関係で苦しむことは他に比べて
ほとんどないに等しいのが現状です。

今のご時世、
確実に個人で雅楽をしている団体の方が

絶対に将来的にも伸びるとみています。

というより、若い世代に方に関しては
個人で雅楽団体を作るか、
個人で結成された団体に入る以外は
僕自身は絶対にオススメしません。

理由は簡単で、未来がないからですね

何より、気楽に練習ができて
上達もできるというのはかなり大きいですし、
年功序列などのルールに縛られずに済みます

私のレッスンの場合、
いちいち大阪狭山市に

来なくともオンライン(スマホやPC)で
稽古をすることだって可能です。
(篳篥のリードや楽器相談は直接じゃないとわかりませんが、、)

現在は生徒さん向けに月1で
天王寺の料亭をお借りして
合奏会なども導入し、

より一人ひとりが密に雅楽に取り組める
環境を構築しております。

また、YouTubeにも自主練用の音源も
現在随時アップしております。

練習は個人でやり合奏のみで
顔合わせてやる為、

変に歪み合うこともなく、
楽しく・深く雅楽に関わることができるのが非常に大きいです。
(もし生徒内で何かあれば、全然相談にも乗ります。)

今後の課題

デメリットといえば、団体に属さない分、
社会的地位というものがありません。

ただし、コロナなど社会情勢が不安定なこのご時世

このネットが発展しているご時世、
学歴や、講師に師事という肩書は

そのうち通用しなくなるという時代が
到来してきています

それは何故か??
YouTubeやさまざまなSNSなどのメディア媒体で

その人の実力が赤裸々にわかる
時代へと変わっていっているからです。


下手な人は音でわかるように、
上手い人も音でわかる時代です。

いい団体なのか??よくない団体か??
それもネットで情報が流れてしまう。

そのようにわかるものが、
現在ネットで蔓延していっているわけです。

皆さんは偉大な先生に師事してる人と、

そうでない人の両者が動画を配信して、

師事してる方の演奏があまりにずさんな演奏していて、
そうでない人の音色が素晴らしかったら、
どちらに習いたいと思うでしょうか??

僕だったら、
そんなに大して人に習ってない人だろうが、

『良い音を演奏できる』人に習いたいと思います。

そして、「お心のいい人」についていきたくなる。
そこがあるかないかというのが
今後大事になってくるわけです。

『肩書』というのはそういった意味では
不要なものとなってきます。

YouTubeやSNSの発展は音楽社会には

本当に大きな時代の変遷をもたらしている、
僕はそう確信して動いています

新規お稽古、体験を募集しております!

このような時代にどこで雅楽をしたらいいのか??
をみてきました。

とはいえ、これは僕の観点ですので、違い見方の人もいるでしょう。

私山口創一郎は、
当サイトのお問い合わせフォームにて、

雅楽のお稽古や体験、演奏などを随時承っております。

また、LINEの方でも無料雅楽講座を現在開講中です♪
もし直接習うことやオンラインでも最初は
怖いという方は
こちらで是非、お試しに習ってみてはいかがでしょうか?
(下記リンクを貼っておきますね)

自分の演奏技術を見ていただく為に逃げも隠れもせず、

アップさせていただいております。

是非皆様と、雅楽の稽古や演奏を共にさせていただくことを楽しみにしております!

長くなりましたが、本日はここまで!

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