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2020.10.14ブログ

【雅楽】笙、篳篥、龍笛 どの楽器が向いているのか?



こんにちは。山口です。

今日のお題は性格別!

どの楽器が向いているのかむいていないのか?という、

なんかスピリチュアルなことでもするのか山口は?

と思わせるお題でおはなししていきたいと思います。

というのも、雅楽を始めたい!と思っている方もいれば、

「私、この楽器あっているのかな?」

「あっていないんじゃないかな?」

と思っている方、

とりあえず龍笛が一番お手頃だったからやってみたけど、

「実は私は龍笛、むかないんじゃないか?」

そんな感じで思っている方も恐らく多いのではないかと思います。

山口はなんだかんだいって三管やっております。

その上で、これまで様々な雅楽の演奏者や愛好家の方など、

色んな方にお会いしていった中で

今日はこういう人はこの楽器がむいている!

そういうお話をしていきたいと思います。

まだ雅楽を始めたいけどどの楽器がいいんだろう?

と悩まれている方も必見です!

是非見て頂ければと思います。

1, 鳳笙が向いている人の特徴


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まずは鳳笙からいきましょう!

鳳笙って指が多いから難しそう・・・

多分そう思われている方も多いでしょう。

しかし、音を鳴らすという点にかんしてはどの楽器よりも

簡単にならすことができるのも、

大きなメリットですよね?

なんし和音です。多分専門的にやっている人以外が聞いても、

何をふいているのかさっぱりわかりません!

て思う方も雅楽をやっている方の中でも多いのが

この楽器ではないでしょうか?

そんな鳳笙に向いている人というのは、

まずはこれまでの経験面から見ていくとずばり、

ピアノやギターをやったことがある人
やりやすいかと思います。

ピアノやギターは複数の指を覚えないと行けない典型的な楽器であるため、

そういった意味でも鳳笙の指の多さには順応しやすい部分が

強いところは大きいですね。

それ以外には女性、まあ特定しちゃっていますが

女の人はやはり鳳笙に向いている人が多いです。

繊細な指移り、息量、

あらゆる面を見てもやはり鳳笙には向いているでしょう。

もちろん、個人差はあるので一概に言えないところも大きいですが・・・

後はこだわりがある人、こういう人にも大きく向いているでしょう。

さっきも言ったように鳳笙は正直やっている人以外は

あんまりわかりにくい楽器であることは確かです。

その分だけ、わかっている人だけしかわからない領域、

こういうものを追求できる楽器であることは確かなので、

何事にもこだわりを強くもてる人、

こういう方には更に演奏者としての領域に入っていくことができやすかったりもします。

逆に合わせることが得意な人、実はこんな方にも向いています。

合奏になると調和が必要になります。

笙は流れを作る楽器でもあることから、

回りの意見を集約して演奏できる方なんかも、

さきほどのこだわりがある人とは別ベクトルになりますが、

合奏をする上ではこういう人は向いています。

後はこれは言ったら怒られる!

音痴な人も向いています。

え!?という方おおいかと思いますが、

実は笙は三管の中で唯一音程をとらなくていい楽器なんですね。

というのも、楽器の調律が合っていれば、音程なんて関係ないんです。

唱歌の時に音痴なのがばれるだけで、

それ以外普通に演奏をする上では特に音程があっていなくても

誰でも演奏することができるのは大きな強みです。

ただ、リズム音痴になるときついです。

流れを作る楽器ですので、

リズムが乱れると演奏全体に支障が出るので、

そこは音痴までにとどめておきましょう。笑

他に、手先が器用な人

こういう人も笙にむいていますね。

手先が器用?図工とかするんですか?

笙は調律や洗い替えをする技術も身につけると一番いいのです。

その中で、洗い替えや調律をするのって、

かなりきめ細かな作業をしないといけないんですね。

そういった意味でも、繊細なこと、細かいことまで追求してできる

技術も必要になってきます。

この調律や洗い替えができる、

仕方が変わるだけで楽器の響きも大きく影響してきます。

本気で笙を極めれる人というのは、

こういう器用さというところが重要だったりするわけです。

という感じですかね?

僕がやっている知り合いの中ではユニークな方が多かったり、

マニアックなことに追求する方が多かったりするので、

やっぱり普通の人がわからないことを追求できる深みというのは、

鳳笙という楽器には大きくあるかなと思うのですね。

それができる領域、

僕は持ち管でやっているわけではないのでそこまで追求できるスキルはありませんが、

普段からこだわりをもってお仕事や事業をされている方であれば、

間違いなくオススメできる楽器かもしれませんね。

2, 篳篥が向いている人の特徴


画像3

さあここからは篳篥にいきましょう!

この楽器はやはりダイナミックな音

そして率先して演奏を作っていかないといけません

その為、やっぱりプレイヤーとしては必然的に男性が多くなってしまう

楽器でもあります。

逆に女性で篳篥吹けるというのは、かなりの希少価値になります。

その中でも、一番ほしい技術というのは、やはり主体的にできることです。

他の楽器も少しは聞くけど、そこまで反応しすぎない、

これは7つの習慣でもある「主体的である」これをしっかり実践できている人ほど、この楽器はすごく向いています。

演奏を自分らで作る技術、これは性格というより、行動の仕方に出てくるところなんで

最終的には誰でも形成できる力であったりもします。

そして、ある程度の自己中心的さ、

大きな塊に影響をあたえることができる能力がある人には俄然向いている楽器です。

篳篥が主体的じゃなかければ演奏は潰れやすいです。ここは篳篥をやるからには必ずもってほしいスキルだったりします。

後は「柔軟性」ここがかなり重要になってきます。・

一番各団体や習う講師などで吹き方が変わる楽器、これが「篳篥」なんです。
特に盤渉調の曲目は、同じ団体でも習っても吹き方が人によって全くちがいます。

自分らの団体だけで雅楽をやるという人なら

この柔軟性というものはなくてもまあできなくはありません。

自分らのとこの郷に従えばいいだけですからね。

しかし、これからの時代で雅楽をやろうとされている方であれば、この「柔軟性」がなければ、雅楽の世界で生き抜くことはできません。

はい。いいきります。

これからの時代は、変化がめまぐるしく更に早くなること、

加えて団体の力よりも個人の力が強くなり

個人同士でチーム組んで雅楽の演奏活動をしていく
方がどんどん増えていく時代へと到来します。


その時代の中で柔軟性をもたない人と一緒に篳篥をやりたい人は、いなくなります。

だってめんどくさいじゃないですか。

自分らの習ったことの正当性を主張するのは自由ですが、

それを貫きすぎて回りがしゃあなしで合わせていかないといけなければ、

回りはあなたではなく別の人とチームを組んで雅楽をしていくでしょう

そういう意味でも、篳篥の人ほど「柔軟性」があることが、

今後向いている向いていないに関連していくとみています。

もし今柔軟性をもたずに篳篥をされている方がいるのであれば、

一秒でも早く柔軟性をもつことを意識することをオススメします。

そしてその上で、「音に追求する」こだわりを持つ人と持たない人、分かれます。

大きい音でダイナミックに演奏していくのか、

繊細さでキレイな音で篳篥の音色を表現していくのか?

非常に分かれるところですが、

どちらかをこだわることも、重要なのかもしれません。

山口は欲張りのため、篳篥を演奏する際は、

「音を前へ飛ばす」を意識していますが、

それも、キレイな音をダイナミックに聞かせれるように意識しています。

後はいい意味でマジメさをもつことも、

この楽器に必要なことだったりします。

3, 龍笛が向いている人の特徴


画像1

さあ龍笛ですね!

僕は持管は龍笛なので龍笛の向いている人は何時間も話せちゃいます

が・・・今日は押さえます。

そんな中で向いている向いていないの前に、

龍笛をやる人はある種、「自分のことをスキ」な感情が

人一倍強い方は向いています。

それはやはり音頭があるからです。

自分のソロを聴かせる技量

音の美しさを表現する楽器でもあるため、

自分のことを好きな人ほどこの楽器の演奏能力は

比例しているなと最近思うんですね。

その分、プライド、自尊心がめんどくさいほど高い人も多いですが、やはりそれをもつからこそ練習に励みますし、

いい意味でも、他の楽器よりも「負けず嫌いさ」、これを持つ事がこの楽器の必要な条件だったりもします。

実際僕も大学で龍笛転換したときも、

その後もその気持ちめっちゃもっていました。

後輩に負けまい、先輩にもいつかは追い抜いてやる!

そんな闘争心をもつ方ほど上達にもつながるんですね。

まあそれがありすぎて、人に忠告されたり、

指摘されることで嫌な顔したりする方もいたりすることは

否定できませんが・・・(自分も知らない人から言われるとなります。)

それくらい、自分をスキになることが求められる楽器かもしれませんね。

なんしか、昔の英雄が使っていた楽器だからと言う所以は大きいでしょう。

今でも三管の中では見栄えが一番いいのは否めないからです。

僕が知っている演奏家の人も、

龍笛やっている人はやっぱり自分が好きだ!という人が多いです。

もちろん例外の方もいますが・・・

それだけソロで演奏できる、

篳篥とはちがう主張の仕方をする技術が必要になるので、

自分が好きじゃないとやっていけない楽器だったりします。

とはいえ、人というのはみんな自分が好きなので、

そういう意味では誰でもできる楽器だったりもします。

向いていない人はいないとも言えなくもない楽器ですね。

ただ協調性も持っておくことも重要です。

音頭が終わった後というのは、

篳篥のたりないところを装飾、

サポートする役割である龍笛だからこそ、

人と調和する能力がないと

合奏で合わせることができなくなるからです。

自分は好きにならないといけなければ、

まず、人を理解した上でさらに理解されることもする分、

そういう高度な能力を持っている人が一番向いている楽器だなと思うばかりです。

後は横笛になれるかなれないか・・・ここが大きなポイントです。

フルートや篠笛をやっている方であれば音を鳴らすのはたやすいものですが、

この横笛の音を鳴らすというところで時間がかかる方も

多かったりするんですね。

その点、センスが求められてくる楽器なのも、

龍笛の向き不向きにも関わってきます。

が、これができれば逆に言えば誰でも手軽に手に入れ、

演奏できる楽器なので、

雅楽人口の全体を見てもやはり、

龍笛をやっている人が多いのもここにあるでしょう。

龍笛に関しては男女ともにしやすい楽器ですね。

なんし、本管は楽器の太さを

息量で選ぶことができるのはかなり大きいですね。

まあ他の楽器もできるんですが、

龍笛は楽器の太さでだいぶと変わります。

山口の龍笛は実はめーっちゃ太い!

他の人のやつと毎回比べますが、僕より太い管を未だに見たことないです。

そんなことどうでもよかったですね。

こんな感じですね。

今日はこんなどんな人に向いているのか?各管全部話させて頂きました。

もちろん、向き不向きなどの要素はこれだけではなく、たくさんあります。

今日はそんな中で山口が思う一部をご紹介させて頂きました。

まとめ


1, 鳳笙 音痴な方 女性 何事にもこだわりがある人
2, 篳篥 主体的である人 男性 肺活量or繊細さ 柔軟性
3, 龍笛 自分が好きな人 センス 横笛になれているか? 協調性 


いかがでしたでしょうか?

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それでは本日はここまで! ご静聴、ありがとうございました。

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