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2021.09.02これからの雅楽

いい演奏ができるだけでは演奏家や講師で生きていけない残酷な時代



「雅楽って面白い!楽しい!」を伝える

こんにちは。雅楽演奏家・講師をさせていただいております。山口創一郎です。

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初Liveとか書いちゃっていますが、はい、最近

「17」というライブ配信アプリで

雅楽の演奏ライブをカジュアルに開催しております。

今週は毎日昼の11時〜2時間、来週からは夜配信も予定しています。


今日はある種、ちょっと辛口なブログを書いちゃいます。

これは僕自身も、演奏家・講師をやるまでに

はまっていた大きな罠の一つだったんですが、

僕たち音楽で生きていく人らであったり、

伝統芸能などの文化人である人たちというのは、

この勘違いをすることに陥りやすかったりします。

「演奏技術があれば、それが仕事にできる」

であったり

「いい演奏をできるからこそ、演奏会は黒字経営にできる」

「練習をしておけば、それだけで仕事が舞い込んでくる。」

そういったことを音楽家や演奏家をしている人を

これまでたくさん見てきました。

が、それに対して警鐘を鳴らしたいなと思います。

「それは・・・幻想です。」

これをいってしまうと怒られるかもしれませんが・・・笑

いや、確かにいい演奏をできるからこそ食っていけている人も確かにいます。

でもそれって、全体の演奏家の何割でしょう??

1割も満たないですよね??

雅楽を仕事にしている人だって、

演奏技術が高くても仕事にできない人はできないんですよ。

それが練習量とかで賄えるんだったら、

とっくに周りの演奏家の人たちはそれだけで食えていけるはずです。

でも現実はそんなことになっていない。

むしろ、そんな演奏技術は高くない人が

その道で食えていることだってあるあるじゃないですか??

じゃあ何故か??

今日は僕が思う演奏家や講師などの

音楽やエンターテイナーが食っていけない根本的な理由というものを

記事にしたいと思います。

こういうことを仕事にしようと考えている方には、

めちゃめちゃ耳が痛い話かもしれません。

とはいえ、現代はそんな残酷な現実になっていることを知ることは

重要なことなので、ブログに掲載させていただく次第です

1、そもそも自分の演奏や指導を誰に届けたいのか??


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はい!まず根本的なところからいきましょう!

「好きなことで生きていく」

時代の風潮の中で、こういう言葉をお聞きしたことも多くある方もいるでしょう。

YouTubeも一時期はこれを謳い文句として参入者をふやしていったことがあります。

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その中で、これまでYouTubeに参入をした音楽家であったり、

雅楽をやっている方というのも多くおられるでしょう。

僕自身もその1人であったりもするわけですが


とはいえ、これで勘違いをしがちなのが

「自分たちの物差しで動画の内容を考えてしまうこと」

が多く勃発したりするわけです。

簡単に言えば、動画をリサーチをYouTubeってやるときに考えていきますが、

「自分より上手い演奏はあるか??ないか??」

ここを物差しで考えて動画をアップされる方というのも一定数いますが、

正直視聴者の方々は、

そんな演奏技術の部分をそこまで大きく見ていなかったりします。

もちろんずば抜けた演奏技術での伸びる動画もあったりしますが、

大方はありふれた動画の一つになってしまうのがオチです

これは雅楽においても同じで、ありふれた曲目の動画というのは

もうYouTube上にはかなり飽和している状態になっています。

とはいえ、演奏家をしている人たちの思考というのは恐らく

「正しい演奏・上手い演奏・いい演奏」

ここにフォーカスをしてしまうことがほとんどでしょう。

より良い音を聞かせるためにいいマイクを買うであったり、

より良い画質で見せるためにいいカメラを使うであったり、

もちろん、画質や音質はいいに越したことはないのですが、

視聴者が求めているところって本当にそこなのでしょうか??

現在、YouTubeというのは使い方が本当に広くなってきました。

暇つぶしで使う人がこれまで多かったわけですが、

何かしらの勉強をするために使う人も増えれば、
音楽プレイヤーとして使う人もいる。

そんな中、どこのスポットがまだ残っているのか??

競合にはどんな人がいるのか??

ここを吟味していくと、自然と自分たちが目指さなければ
いけないところが出てきます。

これは演奏会などでも同じで

現況はコアなファンで成り立っているものというのは、

オケなどでもあったりするでしょうが、

今後はそんな甘くはありません。

雅楽にしても、音楽関係・特に西洋音楽の演奏会に来場される方というのは

たいてい現状高齢者が圧倒的に多いんです。

そしてこのコロナ禍によって高齢者の方は家から出なくなってしまった。

ということは、いくらその事業を展開しようとしても、観客数は取れず、

赤字経営に陥ることが目に見えてしまいます。

どんだけ演奏能力が長けていようが、難しい演奏ができようが

見てくれる人がいなければ、意味がありません。

コアなファンがずっとついてくれて、

どこに行っても追っかけてくれる人はついたとしても、

新規の新しいファンや生徒さんを獲得することは難しいでしょう。

演奏家やエンターテイナーというのは見てもらえるから仕事になっていくわけですね。

講師としても、習ってくれる人がいなければ成り立ちません。

届ける相手がいなければ、伝えたいものも伝えられないのです。

じゃあその上で、どのような人をターゲットにしていくのか??

雅楽や音楽に興味を持ってもらうにはどうすればいいのか??

ここを考えていくからこそ、その道を仕事にすることができる。

僕はそう思ったりするんですね。

2、その為に必要なものって何なのか??


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「好きなことで生きていく」

これって、正直僕からすればあっているようで合っていない
紙一重な言葉だなって感じることがあります。

とあるビジネス系のYouTuberの方のYouTubeを見ていると、
YouTubeを伸ばす一つの方法として、こういうこと挙げています。
「YouTubeを伸ばす方法は、「魂を売ること」です。」

魂を売ること、これってどういうことかというと、

「自分自身のやりたい分野の中で、そこまでやりたくない方向のコンテンツを作る」

ということだと僕は解釈しています。

実際、僕自身はこのYouTubeをやること
自体がそもそも「魂を売る」ことでした。笑


写真は愚か、動画を自分で撮るってことにめっちゃ抵抗ありましたし、

自分の演奏をそもそも自分で撮ってあげるなんてしたこともありませんでした。

今では普通にこんな感じで話して実演していますが・・・








とはいえ、当時はその道を生きていくと覚悟していたので、

その道を仕事にしていくためならなんでもしようと、

腹を括ってやったことを覚えています。

最近はとある書籍の中でも
「やりたいことをやる人生と自由になるためにやる人生は違うよ。」

という言葉もよくお聞きします。

そして最近はとある方とお話しする中でも、同じ意見を言っていただきました。
「やりたいこととやるべきことは違って、やりたいことだけをやるのももちろんいいけど、それだと今の状況から変化できることはまずない。そっちよりもやるべきことをやることで、将来的にやりたいことができるようになっていく。」

それを聞いた時に自分自身もハッとさせられることが今でも多くあります。

YouTubeは現状でもたまにやりたいことをあげてしまうことが多いんですが・・・笑

僕は読書をすることも一つの趣味ですが、この読書においても今必要な読書と、

自分が読みたいと思う読書は違うなということを感じることが多々あります。

雅楽に関する知識であったり、歴史的観点を見ることはもちろん大切ですが、

それを仕事にしていく上でのビジネスやマーケティングの勉強もそうですし、

特にお金をもらって自分自身の演奏やお稽古で商売をしていく為の

少なからずのマネーリテラシーも知っていくことは絶対に不可欠でしょう。

知りたい情報と知るべき情報も違い、

やりたい演奏会とやるべき演奏会も違う。

このブログもそういうものなのかもしれませんが・・・

演奏家であったり、講師であったり、

何事も事業をやっていくことというのは「やりたいこと」なんだけども、

その中での「やるべきこと」をやっていくから実っていくんだなと感じるこの頃です。

今日の記事は自分自身にも言い聞かせる為にも書いてみました。

これまで僕自身もこの壁に大きくぶち当たっていた時期と

いうものがありました。

雅楽というニッチなジャンルでも、上手い人というのはありふれている。

それでもなんでそれを仕事にできる人って少ないのか??

その葛藤に常々考えさせられた中で、二足の草鞋を過ごした時期もありました。

まだまだ自分自身も演奏家・講師をフリーランスでやっている端くれものではあるものの、

今後こういうエンターテイメントであったり、

音楽を仕事にしていける人が増やしていけるためにも、

また「雅楽って面白い!楽しい!」を伝える自分にもさらに問いていきたい記事になったかと思います。

自分自身が更に周りが求めていることを吟味していきながら、イノベーションを作っていけたらとも思うこの頃です。

本日はここまで!

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