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2021.04.13これからの雅楽

芸大・音大・部活動で雅楽をした後の残酷な末路 〜雅楽だけやってその後どうするの??〜



 

「雅楽って面白い!楽しい!を伝える」

こんにちは。雅楽演奏家・講師をしております。

山口創一郎です。

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頭抱えるようなお題・・・自分にも言っているような題名です。笑

今日のお題はぶっちゃけ、

学校の部活動や音大・芸大で雅楽をした後の残酷な末路というお題でお話ししていきましょう。

いやー、4月入りましたね。

学生の新入生の方というのは入学式も終わり、

これから晴れ晴れとした学生ライフを過ごす時期となってきましたね。

そんなこんなの時に、ぶっちゃけ、

学校の部活動や音大・芸大で雅楽を専攻するってどうなのか??

こんなちょっとグレーなお話をしていきたいと思います。

とはいえ、山口は音大や芸大に出ていませんが、

学校の部活動には高校・大学と携わっていますし、

芸大の雅楽事情に詳しい方がお知り合いにいたりしますので、
その辺もファクトに、
あまり偏らず客観的にお伝えすることができるなーと思ったので

この記事を書いております。

まあ結論から言えば、

雅楽の技術面の向上だけを求めるのであれば、

部活動や音大・芸大でやることは間違いないと思います。

一般の団体に所属するよりも、上達するでしょうし、

特に東京芸術大学の雅楽専攻と天理大学の雅楽部、




この二つに関しては現時点で最も大学の4年間で雅楽を

上達できるところだと言えることができます。

もちろんサークル的なところは、まあ技術面云々より、楽しめばなんぼでもいいっていうところもあるでしょうし、

芸大なら宮内庁や芸大OBの先生など、

実力ある演奏家の人たちに雅楽を本気で習うことができる分、それだけの価値というものはありますし、

「雅楽」というところだけ見れば
芸大にしても各大学の部活動でやることというのは全然入る価値はあります。

ただし、これは「雅楽」というところだけをみての話です。

現実的に辛辣に言えば、

3年間ないし4年間「雅楽」をやってどうするの??

ここを考えていくことに意味があるんですね。

「雅楽をうまくなれば果たしてそれが仕事にできるのか??」

長らくここに大きな課題があったのではないでしょうか??

「いやいや、山口さん、そんなあなたは今雅楽を仕事にしているじゃないですか??」

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という人もいるのも承知ですが、僕は30歳、

昨年1発奮起してではフリーランスの雅楽演奏家・講師になったとはいえ、

それができるようになるまでかれこれ卒業して7年もかかっていますし、

まあ僕の場合は大学の途中で雅楽辞めているので特殊事例ですし、

そもそも演奏やお稽古などの取り方もこれまでとは

全く違う手法で勝負している部分も大きかったりするので、

僕のやり方はイレギュラーな進み方だと思います。

しかも僕の場合は

音大でも芸大でもなければ、大体音楽をやるにしても、

雅楽をやるにしても、

本場は東京だからこそ、東京で雅楽をやる方というのが多い中、

僕は未だに東京は大学時代の演奏会で2回いったことがあるレベルです。

それ以外は奈良県や大阪しか住んだことがありません。

今後も他の場所は単発でいくことはあっても

在住する予定は全くありません。

そんなこんな、雅楽で生きていくというのが何故今まで芸大・音大、

そして大学の部活動、

特に僕が卒業した天理大学の雅楽部なんかは

普通にプロレベルで技量がある奏者なんてたくさんいて、

学生時代は海外公演やプロの演奏団体級の数の

依頼演奏を持って活動している時代もあったのに、

なぜそこから雅楽を仕事にしていく人などが出てこなかったのか??

今日は将来的にの部分も踏まえて、
そして僕が思う若い人たちが雅楽をする新しい提案も、

最後にお伝えできたらなと思っています。

では何故、芸大・音大・大学の部活動でやっただけで仕事にできない残酷な末路が待っているのか??

ここについてお話をしていきます。

これは至って単純です。


「雅楽や音楽のことしか学んでいないから」


 

これだけです。

いやいや、そりゃ雅楽専攻でやったりとか、
部活動で雅楽学ぶからだろうと思う方もいるでしょうが違うんです。

これだけしか学ばなかったらどうなるかわかるでしょうか??

演奏に呼ばれるか、講師として呼ばれるか、


これだけの二択になってしまうんです。

「いやいや、今のあなたもそうじゃないの??」

と思われるかもですが、僕は演奏家や講師として活動する上でも、

人と関わる際に特に雅楽以外のことをお稽古に取り入れていますし、

そもそもそのお稽古を取る上でも、演奏をいただく上でも、

実は雅楽以外のことばかりを勉強しているから今仕事につながってい

るとつくづく感じているんですね。

ただ単に雅楽や音楽だけを練習したり学んでやっていくと、

それについては特化した能力を身につけることはできますが、

自分から主体的に仕事を取るというより、


受動的に仕事をとってくる以外方法がなくなってしまいます。

要は基本「受け身」になる以外にお仕事を取ることができなくなります。

とはいえ、芸大や音大卒業後にしても、学校の部活動にしても、

この「受け身」になってもらえる仕事って需要と供給の面を考えても

正直限られています。

特に昨年以降からあるコロナ禍では、

その前とは比べ物にならないくらい演奏やお稽古の数は減っている人

がほとんどです。

そうすれば、どうしても毎年数人卒業生を輩出したところで、

そこに溢れ出てしまう人がほとんどになるため、


結局仕事にならず、雅楽難民になってしまいやめていく人が続出します。

天理大学であれば、卒業後天理市に残ればOB会などでちょっとは演

奏機会もあることはありますが、それでも仕事にできる人はほとんどいません。

現に、僕が知っている限りでも、大学の卒業生の先輩方で雅楽を仕事にしている方は知っていて1、2人程度。

他は今も演奏活動などはされているとはいえど、別で仕事を持ってや

っている程度です。

神道系の大学(皇學館大学・國學院大学)でも、

神社就職となれば雅楽をする時間も学生の頃よりも少なくなりがちです。

神社の業務でびっくりするくらい忙しくなるからです。

東京芸術大学で雅楽を専攻している人でさえ、

雅楽だけを仕事にしてやっている人は少なかったりします。

もちろん卒業後には東京楽所や怜楽舎というプロの団体に所属すればまだ仕事にはなるとはいえど、




近年は大企業同様、上が詰まっている分学生の就職先にならず、

訳もわからないままフリーランスになったりバイトを

掛け持ちでやっているなんて人も多かったりするでしょう。

なんし東京は家賃も高ければ、

立っているだけでお金が必要になる所です。

そこで演奏家や講師という安定しない職業につくだけで

大きなリスクとなり得ません。

 

そういう意味でも、僕は都心部進出に拘らないのですが・・・

 

そういうわけで、要は既存の団体やシステムで雅楽の演奏者という市場が、

「飽和」してしまっていることも一つの理由としては挙げれますが

 

これ以外に、先ほども言ったように今の学校教育のシステムでは、

構造上、

どうしてもそうならざるおえない状況であることは明白です。

講師の先生や学校の先生は良くも悪くも「雇われ人」にすぎない


その理由としては、前回雅楽の人間は2つのタイプに分けられるでもお話ししましたが、








肝心なお金に関する知識もですが、演奏やお稽古のお仕事の取り方、

ビジネスやマーケティング・ブランディングという部分が特に学校の部活動は

愚か、芸大や音大では教えてもらえないからです。

確定申告だってそうですよね??

1番教わらないとできないことを僕らは自分らで

 

勉強するという悪循環に陥っています。

それは

雅楽を教えている側である講師や先生たちが、そこが専門外だからなんですね。

説明するまでもないですが、雅楽を教える本場の

宮内庁の楽師の先生方は

「公務員」、平たくいえば「国家の従業員」です。

そして学校の部活動の顧問の先生なんかも

「教師」という従業員であるか「教授」という「専門家」だからです。

どちらも良くも悪くも、「雇われ人」であることが共通してくるでしょう。

要は1番持っておかないといけないお仕事にしていく知識というものが、

誰も教えることができないのが1番の問題なんですね。

本来、個人事業主や経営者となって雅楽という

 

音楽を世に広めていける知識・教養を学校で教える環境を整えないといけないのに、

 

特に芸大や部活動でやってきた雅楽演奏者というのはそこに収まろうとする

 

一種の「従業員」や「専門家」になるための

 

教育しか受けていないことが1番の問題なのです。

これではどれだけ上手くなろうが、肝心な雅楽を演奏する・教える場を作る立ち位置に人が足りていないので、

「演奏者だけ数が多すぎて飽和する」

という悪循環に陥ってしています。

じゃあそんな中、「今私部活で雅楽をしています。」や「芸大生なんです」
という方ももしかしたらこの記事を見ている人も居られると思います。

とはいえ、まだまだ将来が全然長いですので、不安になる必要はないと思います!

時代の流れは早い分、危機感を持てるだけ十分可能性があります。

むしろこれから対策をしていけることの方が多いでしょう。

そしてそうじゃない方も、

これは雅楽に限らず音楽という世界は変革を迎えている、

それをお分かりいただけたらそれだけでありがたい限りです。

特に重要になってくるスキルは、

「自分自身で仕事を生み出すスキル」
「人と人とのご縁を生み出していく」


そういう能力というものが演奏面以外にも求められるようになってくると感じています。

自分自身で仕事を生み出すスキル


自分自身で仕事を生み出すスキル、

簡単にいえば、「自分」という人間が提供できる

「商品」・「体験」を作ることができればいいわけです。

僕の場合は紛れもなく、

演奏機会やお稽古など、僕の場合は楽器・装束体験という事業がありますが、




YouTubeやブログ・ホームページだってそうですね。間接的ではあるとはいえど、これを見て雅楽のお稽古を受けてくださる方が昨年からめちゃめちゃ増えましたし、


僕自身がどんな人間かというのをぶっちゃけて出した上で皆さんが習うか精査する。そういうものであってほしいが為に再生されようがされまいが動画やブログの記事を何本も出しています。








既存のお稽古や演奏・体験事業に対してYouTubeやブログなどのWebで情報を無料で提供することによって「入口」を作っていく。

これが今後、音楽や雅楽においても重要になってくるのではないでしょうか??

「いかに知ってもらうかでマーケットが広がる」という選択肢ができれば、

雅楽事業自体がどれだけニッチなジャンルの中でも道を開くことができます。

そして「どんな人に雅楽をしてもらいたいか??見てもらいたいか??」

ターゲットを決めてやる重要性もありますが、

ここに関しては、今後「風の時代」に転換してきた

 

中であればニーズは

 

非常に高いと思います。

 

前時代では「物」を買う時代でしたが、

 

これからは「体験」を買う時代に到来してきます。

 

「雅楽」という日本が誇る伝統音楽文化を、

 

まだ知らない人たちに「面白い!楽しい!」と知ってもらう、

 

体験してもらうことができればさらにマーケットを広げることは

 

可能だと僕は思っています。

 

ここに関しては、後々事業を別の場所で繰り広げることになりますので、

 

またブログでお話しできたらなーと思っています。


人と人とのご縁を生み出していく


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後は「ご縁」を生み出していくこと。ここが非常に重要だったりします。

 

学生の間というのは特に、同じ大学の学生やOBの人、
先生などがほとんどになってくるでしょう。

 

もちろんこれが卒業後仕事につながってくることの方がほとんどでしょう。

大切にすべきものです。

ただし、それでは結局卒業後の進路というのはこれまでと変わらないでしょう。

自分と出会う人っていうのは、非常に面白いことに、

似たような人が多かったりしますよね??

僕もこれまで会ってきた人というのは、

 

その時の自分の鏡のような存在の人と会うことが多くありました。
面白いことに、今もそのようなマインドの人が

生徒さんをはじめ多くなってきているように感じるほどです。

 

今は本当に周りに素晴らしい人たちが多すぎて、自分が置いていかれないように毎日必死にしがみついている毎日を過ごしているわけですが・・・

 

最近はご縁を頂き、

 

「神社ちゃんねる」というYouTubeを運営し、

大阪の枚方で活動されている神道研究家の羽賀ヒカルさんに

ご縁を頂き雅楽を教え、

YouTubeでも雅楽のご紹介をいただきました!










そしてこれから会っていくもっとすごい生徒さんであったり、

自分の師匠と言えるような方との出会いだってあるかもしれません。

 

今の時点でも雅楽じゃない分野で師匠と呼べる方を教える機会も

 

たくさんいただけるようになってきました。

そういうご縁の中で、

 

雅楽のお仕事につながることの方が多かったりするでしょう。

 

今後もそういう出会いを大切にしていくこともですが、

そのために何をするべきなのか??

はい、勉強です。笑

学んでいくことによっての自分自身の知識が上がるにつれ、

人としてのリテラシー、教養も向上していきます。

 

その能力相応かもっとすごいメンバーの人らが、

 

必ず自分自身の近くに集まってくるようになります。

 

僕自身は最近、実は雅楽関係の人よりも、
そうじゃない人らと会うことの方が多くなりました。


 

それは雅楽に興味を持ってくれている生徒さんがここ最近
増えたことはもちろんですが、
その人らが別のジャンルで長けている。

 

そして自分自身が勉強をしているおかげで
その人らと話せるジャンルも多くなってきています。

 

これは何かの前兆だとは思いますが、
時代の移り変わりに今後は必要なことだと思います。

 

岡本太郎さんの「自分の中に毒をもて」という本の中で

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「俺は絵描きは絵を描けという言葉が1番嫌いだ」

とあります。

僕もその通りだと思っていて、

 

雅楽演奏家・講師がただただ雅楽の演奏と講師だけやれという感覚ではこの時代生きていくのは更に難しいなと思います。

 

雅楽演奏家・講師だけど自分の目標を達成できることならなんだってやる!

そのような気持ちで毎日を望んでます。

 

もちろん、それと関係のないことはほとんど断っていますが・・・笑

 

3管演奏できれば、YouTubeも撮れば、ブログだって書く。再来月には雅楽の講演会をとあるところでお呼びがかかっていますし、

 

将来的にはもしかしたら書籍だって出すかもしれません。これはわからないですが・・・

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「How  To 雅楽??〜陽雅会第一回大阪公演〜」も

講演✖️演奏✖️芸出しの演奏会でしたしね・・・笑

今できる「雅楽って面白い!楽しい!を伝える」

活動にコミットしていくのみです!

という感じで、ちょーっと話が逸れてしまいましたが、

やはり色々なことを勉強してまなんでいくこと

これが現段階では1番必要なスキルになるでしょう。

僕自身もまだまだ勉強不足ですが、

 

それによって雅楽演奏家・講師として活発に

活動できるようになってきたのは間違いないので、

今後も皆さんと学びながら毎日を過ごして、新たなステージへと進んでいきたいこの頃です。

というわけで、まずは別の分野のことをたくさん学んでみること。これをオススメします。

 

実際、心理学やコミュニケーション能力を学ぶことで、お稽古が円滑に進められているのは大きいですし、

 

マーケティングやビジネス・ブランディングを学ぶことによって、それを生かして仕事につなげていくことだってできるようになってきました。

 

そうしていけば、雇われではない自分で切り拓ける雅楽を仕事にしていくことだって可能だと思うんですね。

 

もちろんこれを見ている人はそうじゃない方もいるでしょう。でもこれは雅楽に限らずなんだって通用する方法だと思います。

 

僕はそれが雅楽だっただけで、それが楽器だったり、
全然関係ないものだったりするかもしれません。

 

とはいえ、まだまだこの世界の中でも、まだまだ端くれものです。

 

皆さんと共に新しい時代を作れる1人でいたいなと思うのですが、

 

多様性のこの時代に、更なる雅楽って面白い!楽しい!

 

を伝えられる活動を展開できたらと思います。

 

というわけで今日は

 

芸大や部活動の雅楽をした後の残酷な末路というお題で話をしてきました。

結論としては、

雅楽を習うだけという意味では正解で、その後どうするの??

 

というのが答えになります。

それを仕事にしていくのであれば、雅楽や音楽だけではなく色々学んでいくことで道が広がる、そんなお話をさせていただきました。

それでは本日はここまで!




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