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2021.03.31ブログ

How To 雅楽? 〜陽雅会第一回大阪公演〜を終えて



「雅楽って面白い!楽しい!を伝える」

こんにちは。雅楽演奏家・講師をしています山口創一郎です。

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今日はいつもと趣向を変えて、

ブログらしいブログを書こうと思って記事を作成しております。

3月28日(日)に新団体の陽雅会第一回大阪公演「How To 雅楽?」

を大阪の天王寺にある「阪口楼」にて無事に2公演、開催することができました。

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これまで演奏会自体は自分が主催するということは、

前主宰団体として活動していた「天理若手雅楽会」や

大阪狭山市のSAYAKAホールで一昨年より年一回に

開催している狭山雅(みやび)会の「はじめての雅楽」シリーズを合わせれば

5回目の開催となったのですが、

ていうか、もう5回も演奏会を自主的にやっているって

今更ながら自分自身からしても変態ちっくだなとも思うのですが、笑

そんな中、今回の演奏会というのは僕自身にとっても正直

自分自身の雅楽をやる環境が大きく変革していく兆しが

垣間見ることができた

演奏会であったことには間違いありません。

というのも、前主宰団体だった「天理若手雅楽会」での定期公演というのは








とある団体の枠組みの中で演奏会を開催することによって、

必要なものも無料で借用でき、

かかった費用も出演者の弁当程度だったんですね。

(とはいえ、入場料無料で出演料も徴収してなかったので、

毎度の如く赤字経営でした。)

そして狭山はというと、これは僕が統括しているとはいえど、

裏方の部分は父親にも入っていただいていましたし、

なんし「さやま芸術祭」の一環でやっていることから、

ホール代が無料という形で開催をさせていただいておりますが、

今回は完全に全てを自分らで作る大きな演奏会になったことが

大きく挙げられます。

守られているものもなく、新しいことをやるとなるとどうすればいいのか??

演奏会をする何ヶ月も前からずっと考えていました。

そんな中で大きな出来事といえば、

まずは今回会場に使った

【料亭「阪口楼」とのつながり】


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元々「雅ナ戯レ」という








源氏物語を題材に雅楽の小規模な演奏会を

企画していた石原さんと昨年から関わっていく中で、


この方がお寺の住職であると同時に、料亭の専務であったことから、

とある撮影で使った時に、この見栄えといい、立地といい、

「ここで演奏会できたらめっちゃいいだろうなー」

と思い石原さんに相談したら、

「いいよ」

と簡単に承諾をいただいたことから

始まりました。


そんな簡単に実現するとは僕自身も全く思っていなかったので、

僕自身が1番驚きましたが・・・笑

そして今回さらに

【新たな挑戦してみたのが「客演」】


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雅楽の演奏会といえば、僕のイメージは宮内庁の楽師の先生

客演を呼ぶというスタンスがここ最近どこの団体の

演奏会を見ていて常識になっていたのですが、

僕ももちろんそれはいいと思いますし、

皆さんがそうやって本場の雅楽を大切にしているという気持ちは

素晴らしいなと思うばかりです。

ですが僕は

「客演は別に宮内庁の先生に固執しなくてもいいのじゃないか??」

むしろ

自分らと同じくらいの年代で、雅楽だろうが雅楽じゃなかろうが

この伝統芸能を広げる新しい斬新なものはないかなー??

と思いながら、

天理若手雅楽会にしても狭山にしても

客演を呼ばずに演奏会を続けてきましたが、

今回の演奏会の決済方法を導入する

打ち合わせの際、担当者であるHさんに

Hさん:「雅楽で有名な人って誰ですか??」

と聞かれた時に

山口:「一般的には東儀秀樹さんやカニササレアヤコさんですかねー??」

と返答したんですが、




Hさん:「カニササレアヤコさん!?この人めっちゃ面白いですね!この人呼んでみるってどうですか??」

という言葉に、

山口:「あ、それはそれでめっちゃ面白そうだな」

と思い、打ち合わせを終えて

ちょっと考えた後に僕の中では、

有名人にお声がけするとか経験はもちろん全然なかったので

ダメ元で本人にメールで連絡をさせて

いただいたんですが

まさかの

「是非参加したいです!」

という言葉より、今回の演奏あり!解説あり!笑いあり!という

演奏会に行きつきました。

実は僕自身もカニササレアヤコさんと初めてお会いしたのは

なんと演奏会前日だったのです。笑

Twitterでは相互フォローさせていただいていた中だったのでお互い

存在は知っていたんですが、

今回の演奏会を通して、初めて少しだけお話もさせていただけました。

普段は狩衣を着けての芸しか見ていなかったので、

初めてお会いした時は誰か全然わからなかったのですが、(笑)

(そういえば山口もYouTubeと実物は全く印象が違うようです。笑)

その中で、

本当に前日初合わせだったんですよね??

という雅楽の演奏にも驚きましたが、

楽器紹介で演奏されたバッハの「G線上のアリア」にしても

そして予想以上のプログラムの合間の芸も披露していただきました。

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そして今回の演奏会では僕自身も一回しか会ったことがない子であったり、

これまで天理若手雅楽会や狭山の際にも出ていただいていたメンバー達を中心に

召集し、演奏会の開催に漕ぎ着けることができました。

【新決済 後値決め決済の導入】


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雅楽の演奏会やオーケストラやそれぞれのコンサートでは、

客単価が何円か定まっている演奏会というものが多かったりします。

しかし今回の演奏会は、客単価が定まっていない形を初めて導入してみました。

それが「後値決め決済」です。


株式会社「ネットプロテクションズ」の後値決め決済を使用して、

「お客様が演奏会の出来具合を評価する」

という最低1000円という形で新たな取り組みを導入させていただきました。

これはやはり、演奏会の出来具合をお値段で

体現していただくことという面ももちろんそうですが

ご存知の方も多いと思いますが、オーケストラの演奏会を始め、

雅楽の演奏会のほとんどが実は「赤字経営」だったりします。

表面上は黒字になっているところは

大方、文化庁や都道府県、各自治体による

「助成金」ありきによるもの

つまり我々が普段支払っている「税金」によって、

なんとか黒字で生き残っている団体がほとんどなのです。

その中でも、演者は出演料を徴収されることもあれば、

黒字経営にする為に、

演者にチケットを売るノルマなども課せられることだってあります。

ノルマだと、売る側も買う側もお互いが気遣うことになり、

とてもではないですけどWin-Winとは言いがたくなってしまいます。

とある団体は

県・市・宗教団体で3重に助成金をとって活動している団体

もあるのだとか。

つまり税金以外に、

宗教の信者のお供え・お布施などで賄っている団体もあります。

それがいい悪いは僕には正直わからなところですが、

しかし、前時代では上記のことはまかり通ったかもしれませんが、

今はどちらにせよ、そのようなことをすれば団体にしても、個人にしても

周りからの「信用」を失いかねません。

陽雅会は私山口が個人事業で進めている団体の故もありますが、

助成金自体は

手続きのややこしさを含め、

マーケティングの側面から見た上でも、

「その助成金が果たして誰のためになるのか??」

ということを考えた時に、仮に配信等でその費用を助成してもらったとして、

元々マーケットがそこまで大きくない雅楽の動画を作って誰が見るかを

考えた時に、僕はそれだとただの「不良債権」となることの可能性が高く、

そう思ってしまうと自分の中での抵抗があることから、

(もちろん、助成してもらったもの全てがそうなるわけではないのですが)

基本的には昨年の持続化給付金をはじめとして

これまで助成金の申請は僕自身は全くしていません。
(臨時給付金の10万円もいつの間にか実家の車を買うのに使われていました。笑)

それでコロナ禍であった一年間、

金銭面に苦心しなかったのはもちろん

実家という素晴らしい場所に住ませて頂いているおかげであったり、

昨年以降からお稽古を受講してくださる皆様や、

普段から演奏依頼をくださる方々のおかげという部分が本当に大きいでしょう。

もちろん今回の演奏会は、

恐らく全体で見れば赤字にはなると見ています。笑
(まだ決済結果が出ていないですが・・・)

それでも演奏会という事業が赤字になってでも、

周りに還元できて更に目的である

「雅楽って面白い!楽しい!を伝える」

に繋がればいいと思うんですね。

なので本来なら裏話ですが、

基本山口創一郎が主催の演奏会では

演者には誰からも出演料の徴収もしていなければ、

チケットのノルマも全く存在しません。

好きなだけ人に広めて、その中で行ってみたい!

と思っていただける方に演奏会に予約をしていただけたら

それでいいなと思っています。

むしろ出演してくれているメンバーには、

前日の宿泊や食事、

当日の食事を用意するくらいしかできないことに

申し訳ないと思うくらいです。

せっかく時間を取って、仕事している人にしても学生さんにしても、

休みやバイトの時間などをさいて出演してくれていますので、

そこは出来ればもっと還元してあげたいというのが本音だったりします。

そんな中、陽雅会が目指している団体像というのは、

「今後もメンバーをはじめ、様々な方から応援されるような
団体であっていくこと」


そして僕自身や陽雅会としても

「応援したい人達にどんどん投資をしていける」

団体にしていきたいと思うんですね。

そのために若手の雅楽芸人としてしかも雅楽ではめづらしい女性

一生懸命頑張っているカニササレアヤコさんを

遠くからお呼びして演奏会に出演をお願いしたり、

今回の決済方法を「後値決め決済」という、

ちょっぴりややこしい手続きをしてでも組み込みたいと思った次第なんですね。

そうすれば、雅楽が見たいけど何千円とかの演奏会は金銭的に厳しい方々にも

最低1000円払えば、演奏会を見ていただくことができますし、

それ以上払っていただくことについては個々にお任せすることによって、

たくさんお金をいただけたらそれがメンバーには

お値段での評価によって自信もつけることもできれば、

そのお金で今後の糧になるような事業だって広げることができます。

(例えば、陽雅会での雅楽研修をしたりとか)

要は次の演奏会や次世代のメンバーの育成などにも多く投資することが

できるようになります。

収益が出ればどんどん何かしら還元できるようにしていきたいですね。

僕は演奏会で儲けよう!とかそんなことは全然思っていなくて、

むしろ儲けた分だけ何かしらの事業を通して

還元できたらなーと思うタイプでして、

元々昨年からフリーランスになって以降は

生活費やYouTubeの機材買う以外については、

本などの知見を得るためにまとめ買いしたり

カフェで作業をする為にコーヒーを買うとか

後はたまに情報交換がてらに知り合いたちと

ランチやディナーに出かけることしか

ほとんど使っていません。

元々あんまり物欲とかそういうものが全くなくて、

今欲しいものもどちらかといえばほとんどが本だったりします。笑

本で多くのことを学ぶことによって、自分自身の糧になれば、

お稽古にも心理学やコミュニケーションの知見を組み込んで多く使えますし、

お稽古や演奏以外の人との関わり方などで大きく影響してくるからです。

だからこそ、今後も何かしらで還元することができる自己投資にフォーカスして行きたいですね。

【陽雅会という団体の取り柄とは??】


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そんな中、陽雅会という新団体の取り柄はなんなのか??

陽雅会はもちろん個々の技量は演奏家や講師をさせていただいている

私が主宰する以上、

ある程度の技量を持つメンバーとこれから伸びるだろうという

メンバーを中心に今回は選出してお呼びしていて、

恐らく若いという中でもそれぞれが

かなり技量が高いことは僕自身が今回の演奏会で感じましたが

そっちよりも伝統芸能という閉塞的な世界観の中での

「若いメンバーばっかりで見栄えが圧倒的にいい」

という面と

「陽気に雅楽をする会という名の通り、メンバー個々人の人柄の良さ」

更に、

「年齢関係なく、それぞれが対等にものを言えること」

「メンバーそれぞれに雅楽以外の得意分野があって、面白みがあるところ」

だと僕は思っています。

今後メンバーの入れ替わりも余儀なくすることもあるかと思いますが、

雅楽の技術だけではない部分、すなわち

「人としての道徳」

こういうところを重点的にメンバーを選出している点も大きかったりします。

「雅楽って面白い!楽しい!」を伝えていく上でも

ただただ楽器が上手くだけで道徳がない人ばかりの環境下では真の

「陽気に雅楽をする会」

ではなくなってしまうからです。

今回も僕自身が至らない点がある中で、

とんでもない無茶振りにもメンバーには対応していただきました。

イレギュラーによる無茶振りをしまくる主宰が

1番人としての道徳がないかもしれませんね。笑

そんな中でも、演奏以外でもすごいメンバーたちが

知らないうちに問題を対処してくれていたり、

メンバーには本当に毎度感謝ばかりです。

そんな中で無事に終えた2公演。

来てくださったお客様も素晴らしい方が多かったおかげで、

今回の演奏会を無事に終えさせていただくことができました。

【陽雅会として次に目指しているもの】


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今回は第1回大阪公演ということで、

大阪の天王寺で演奏会をさせていただきましたが、

今後目指すべきことは大阪以外の地域での

演奏活動を広めることも一つにあります。

特に陽雅会の活動の理念としては、

「団体・宗教・性別・派閥を超えての活動をしていくこと」

ここを重きに置いているからこそ、将来的には

全国展開というものも視野に入れています。

今は私山口の拠点が「大阪」である以上、

狭山や大阪市内などが自然と多くなることは仕方ありませんが、

将来的には、全国展開という部分も考えていき、

新たな若手の雅楽奏者の開拓というところにも

取り組んでいきたいなと思っています。

現在、お稽古に来てくださっている生徒さんの中でも、

若いかたというのも少しずつ増えてきました。

そういう方々も行く行く技量が向上してきた段階で

「陽雅会」に出演していただく予定にしています。

そして

「雅楽」だけでない表すことができない「雅楽」を構築すること

も僕の目的にはあり、

今回は「お笑い」「雅楽」をかけた演奏会を

カニササレアヤコさんを通じて展開していきましたが、

最近は講演会であったりセミナー

こういうものを求めている人も多くなってきました。

今回の演奏会では私がホワイトボードで

喋りに喋ることも間に入れてきましたが、

「雅楽」✖️「講演会・セミナー」

なんていう異色な組み合わせもあっても面白いかもしれません。

そして最近はスピリチュアル要素と雅楽の相性が

非常に良くなってきていることから、

「雅楽」✖️「スピリチュアル」

のような占いや瞑想マインドフルネスとしての雅楽

そして神社と雅楽の関係性を象徴した演奏会であったり、

「阪口楼」は元々料亭として経営していた場所ですので、

「雅楽」✖️「食」という部分にフォーカスした演奏会や、

「雅楽」✖️「宴会」というものをモチーフにした

演奏会というものも取り組めたらと考えています。

そういう今現在既存しているものと雅楽をかけることによっての

新しい楽しさ・面白さというものを構築できたらと思うんですね。

その為の客演というものも、現在練りに練っている段階でございます。

いやー、今後も非常に楽しみですね〜。

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似顔絵付きのサイン、ありがとうございました!笑

How To 雅楽?〜陽雅会第一回公演〜

は終演いたしましたが、

これが、本当の始まりの演奏会になっていくこととなるでしょう。

本日はここまで!最後までご静聴、ありがとうございました!

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