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2021.02.05ブログ

雅楽は演奏していくとテンポが速くなるテンポが速くなる!?



こんにちは。山口です。いつもご視聴いただき誠にありがとうございます。

さて、本日はですね。とある動画にコメント、質問をいただいたことがありまして

確か笙の唱歌についてだったんですが、これは全楽器に共通していることだなーと思いましたので、せっかくなので動画で解説していきたいと思います。

その質問というのは、

「唱歌をするときに一行目がえらいゆっくり感じるのに、最後のほうがテンポが違うように感じるのは気のせいでしょうか??違和感を感じます。」

そのようなご質問をいただいたのですが、非常に素晴らしい質問だなーと思ったので、今この場で解説していきたいと思います。

テンポが違うように感じたのは気のせいか?

答えはNOですね!

気のせいではありません。

僕の笙の唱歌にしても、他の楽器の演奏にしても何にしても、

練習で使われている方、ご視聴いただいた方なら皆さんもお分かりかと思いますが、演奏していくごとに曲の速さ、テンポが速くなります。

これが雅楽の一つの大きな特性で、わかれば非常に面白い特性だったりもするんですね。

何故速くなるのか??これは様々な理由があったりもするのですが、

大きな理由として1番簡単に挙げられるのは

雅楽の拍自体が

そもそも一定ではなく

決まりがないというところにあります。

決まりがない!?どういうことですか??

もう西洋音楽をやっていた方からすればパニック!

五線譜で演奏するときはこの五線譜の檻の中でテンポや音符が並ぶので、

演奏も基本的には一定のテンポ、上がってもちょっとくらいだったりもするわけですが

雅楽はそもそも譜面が五線譜ではないですよね??

画像1

カタカナと漢字で書かれていて+、指揮者もいません。

まずこの時点で拍自体が一定ではないということが一つあるんですね。

そして雅楽のもう一つの特性というのは、

4拍目と1拍目が伸びるという特性があります。

聞いてみたらわかるでしょう!








4拍目と1拍目が伸びる理由としては、笙の「インジャ」のタイミング、要は指うつりをするタイミングを作る上での「間」というものが出てくるんですね。

この「間」で少し拍が伸び、それによって曲の拍が一定でなくなるわけです。

しかし、ここで面白いことは、この4拍から1拍の間が自然と縮んでいくんですね。

その結果、曲が徐々に徐々に速くなっていく、そのような感じで思っていただくといいんですね。

かくいう山口は実は唱歌の時はそこまで意識していませんが、

この4拍から1拍が少し伸びるようなイメージで唱歌と独奏を撮影しこのYouTubeにもアップさせていただいております。

ここまできいていたら、ということは途中から早くなっていくということは、故意、自分で速さをコントロールしているんですか!?

そう思う方もいるかと思いますが、そういうわけではないんですね。

「よーし、ここで早くしちゃうぞー!」

とかいう感じで

やってしまったりするとどうなるかというと、

「こけます」

僕らはまあこけるという方をしますが、一言で言えば、

「不自然にテンポが速くなる」

こういうことも多かったりします。

特に初心者のうちであったり、

中級者や上級者の方の中でも稀にこのクセをつけてしまう方って多かったりするんですね。

急激に速くなってしまって収拾がつかない演奏になることだって多かったりしますね。

そういう演奏になってしまう時というのは、大抵不自然にテンポが速くなっているポイントがあります。

もちろんこの逆もありますね。

画像2

不自然なところで拍が伸びてしまう現象。

僕らはこれをよく「間延び」と呼んでいますが、

間延びをしてしまうと拍が伸びる分息もしんどくなりますし、

演奏自体も全く進みづらい演奏になりまあ

ストレスが溜まる演奏になりかねない時もあったりするんですね。

特に最初の方は、合奏をするときに他の管とさぐりさぐりで演奏することも多くなってしまうことから、

この間延びが結構出てくることだって多くあります。

そして最終的にはテンポが全然上がらず、最後全く速くならずに終わってしまう演奏なんかもあったりしてしまうんですね。

そういった意味で「主体性」を持って演奏をする重要性というものは大きいのですが、このバランスが絶妙に難しいところもあります。

特に合奏をしているときは、

自分の楽器の人が数人いる中での合奏だと速くなるけど、

1管ずつでやってみるとボロボロ・・・

なんて人も多かったりするでしょう。

んじゃあどうすればこのテンポ間を鍛えることができるのか??

その一つの試す方法というのが、

1人で唱歌、1人で演奏してみる。

これが1番おすすめだったりします。

大体の方は、いつも講師の先生に叩いてもらっている拍に合わせて練習をしたり、

一緒に吹く練習をしたりすることが多かったりすると思いますが、

1人で音源もなく唱歌と演奏をしてみると、

この能力が身に付いているかがよくわかります。

身に付いていなければ、自然と早くならなかったり、

拍がバラバラになったりと散々な演奏になってしまうこともあります。

僕自身も学生時代は散々な演奏に陥っていました。

いやー、難しいんですよねー。

これを身につけれる人の方ってそんなにいないんじゃないか??てくらい、まじで難しいです。

多分普通の団体でやっていたら5年以上はかかるんじゃないかな??

学校の部活動なら3年でできちゃうかもですが・・・

これを身につける方法としては、少人数での合奏をしていく練習を、

自分より上手い人らとやることが1番オススメです。

僕とかは毎月1回ですが、新型コロナの影響がある中での

無観客の演奏を昨年4月からずっとさせていただいていますが、

そこにくるメンバーの方というのがかなりの腕前の方々と演奏を大体一管立で一緒にさせていただいているおかげで、

最低その感覚を掴むことができるので、非常に
毎度このテンポ間についての勉強をその時にさせていただいています。

演目も毎度毎度変わるので、この練習機会・演奏機会が減っている中での唯一の救いとなっていたりするんですね。

それ以外にも、打ち物や絃が入っている音源とともに演奏することがいいでしょう。

おすすめとしては、天理教道友社というところで販売している天理大学雅楽部の六調子のCDがいいですね。絃も打ち物も入っていれば、テンポ的にも非常にいい形でできております。

YouTubeはまだそういうのはない状態ですね・・・

一応このYouTube雅楽教室では、平調の代表的な曲目だけであれば三管合奏と打ち物を入れたものなら動画がありますので、こちらで一緒に吹いてみるのもいいかもしれませんね。


というわけでこんな感じで演奏中のテンポがなぜ早くなるのか??そういう話を今日はさせていただきましたが、

大きな理由としては雅楽の拍子が一定ではないこと。

その中に4拍目〜1拍目が伸びたりすること

そしてその4拍目〜1拍目が短くなっていくことによって、自然と早くなっていく

そういう演奏ができれば非常に良い演奏になりやすかったりしますね。

ただ、人為的に早くする、遅くするとかではなく、自然と早くなっていく演奏ができるようになることが1人でできるようになれれば

ほぼ1人で合奏しても問題ないレベルになることができるんですね。

僕はこれをできるようになるために反復練習をめーっちゃやりました。

4年間の法人勤務時代の昼休みは毎日1日3曲以上を

音源と合わせて練習をしたり、

勤務後には講習会や高校の部活動で教えたりして唱歌を歌ったり吹いたりしてましたし、

大学時代の同期や後輩と練習したりもしていましたし、大学の教授のお宅に朝練習をしにいった時期もありました。

とりあえずひたすら曲に慣れていく、唱歌をしていく、これがこのテンポ間になれる一つの方法だなと僕は思うんですね、

演奏中に自然とテンポが上がる曲を作っていけるように、これからも共にコツコツ練習をしていきましょう。

YouTube、更新中です!


また、大阪狭山市での雅楽レッスン・オンラインレッスン・楽器や装束の体験事業なども現在やっております。こちらの方もどしどし受け付けていますのでご利用いただけたら幸いです。

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