2021.01.09これからの雅楽
2021年 雅楽でオススメ・楽しみな人・団体・SNSなど10選

こんにちは。山口です。
さあ、2021年に突入して皆様いかがお過ごしでしょうか??
本日はなんと、私山口が選んだ
2021年 雅楽でこれから楽しみな、オススメな人・団体・SNSなどを勝手に紹介するという企画をさせていただきます。
もちろんですが、誰からもお金もらってないですよ。
てかこの程度の記事でお金いただけたらそりゃありがたいことですが、
雅楽といえば閉塞的・排他的なイメージが強く、
どうしても地方の民間とかで頑張っている団体とかはそんなに取り上げてくれないですし知らない人が多いですよね。
雅楽をやっている人=団体内や内うちでしか知らなかったりと、
あっても学者同士だったり、色々と派閥作って界隈で群れてやっている人が多かったりするんですね。
由緒ある団体の伝統的な行事とかくらいしか取り上げられない形になっており、SNSでもメディアでも、
まあスポットが当たらないような仕組みになっているなとも思ったりするんですね。
でもそれでは雅楽の面白さを世の中の人に伝えるには絶対無理なわけですね。
絶対ですか??これはもう絶対!言い切ってしまいます。
それではあまりにも古いです。
昔はテレビや新聞だけが情報源!
なんて時代もありましたがそれも今ではほぼオワコン化していますよね。
腐敗化が進んでいるメディア・新聞社はもう不安を煽る以外
生き残れる方法がなくなってしまっているご時世だったりするわけです。
今ではこのYouTubeだって大きな情報源の一つですし、
SNSであったり、本だって紙と電子で読むであったり、
情報の知り方いうのはどんどん多様化していっております。
おそらく皆さんも知らない人・団体なんかもあったりするかと思います。
そこで!今回は山口個人が2021年、
この人・団体・SNSはこれから面白くなるだろうなというところを勝手に
紹介していきたいと思います!
いやー、ここに関しては紹介したい人はたくさんいるのですが、
あまりにも多すぎて、今回10選まで絞らせていただきました。
是非皆さんも、今後雅楽をやっていく上で参考にしていただければと思う限りです。
それでは初めて行きましょう!
ではまず1人目は、もうこの人しかいないでしょう。
1、カニササレアヤコさん

雅楽やっていてこの人を知らない人は今ほとんどいないくらいではないでしょか??
お笑い芸人でありながら、ロボットエンジニアという職業についている異質な方ですよ。
この人めっちゃ面白いなと最近思うんですよね。
団体とかには所属していない??と思いますが、
ピンで鳳笙を使った芸などを披露して現在テレビなどでも活躍しています。
YouTube登録者も2万8千人近く、もう山口のチャンネル登録者の20倍以上の登録者ですよ。
人数だけみれば山口は超弱小ユーチューバーということが伺えますね。ははは
主に笙を使って芸をすることはもちろんのこと、現代曲などを絶対音感をお持ちの耳でいとも簡単に演奏できるというすごい芸をお持ちの方です。
笙以外にもピアノや様々な楽器を演奏できるという面もあり、非常に多彩な若手女性芸人兼奏者といっても良いでしょう。
それでいてロボットエンジニアというテクノロジー系のお仕事もされているので、やーもうすごいとしか言いようがないですね。
SNSはTwitter、YouTube、Instagramなどされていますので、是非皆さんもフォローしてみていただければと思います。
実は、このカニササレアヤコさんとは、
3月末に大阪の天王寺での演奏会を企画させていただきますが、今回、ゲストで来ていただくことになりました!

雅楽の演者としても、笙を使った芸などもご披露予定です。是非ご来場いただければと思います。また後々告知をさせていただきます。
さあどんどんいきましょう!
2、雅楽 下熊健 さん

2人目というより、ここは実は3人でのユニットですね。
関東地方あたりで活動している、雅楽ユニット団体の名前ですが、
大方は笙の下宮さんという方がSNSなどで発信をしているみたいです。
Twitterでは雅楽関係の情報を逐一、リツイートやいいねをして発信されており、
YouTubeでは琵琶の弾き方や、笙の洗い替えと調律などの動画をあげられたりしています。
笙の洗い替えや調律のちゃんねるは他の方もされてはいるんですが、
編集の仕方とかが分かり易かったり、
下宮さんの気さくな感じでの動画の進め方がすごくよかったりするんですね。
最近はあんまり更新されていないようですが、
個人的には今後も注目したい人の1人だったりします。
僕自身も実は直接お会いしたことないのですが、今
回ご紹介をさせていただきました。
3、篳篥奏者 島田皓史さんの篳篥教室

この方は埼玉で現在、篳篥教室というのを個人でオンラインも含めて始められています。
Webやインスタグラムなどを現在されています。
実は、高校大学時代の先輩だったり・・・
ただ僕は途中でやめている紛い物な天大雅楽部卒ですが、
このかたはれっきとした天大雅楽部卒の方です。
篳篥の腕は確かなものですし、人がすごくいいかたで、
今回葉篳篥教室でされていますが、
左舞、蘭陵王や萬歳楽などの舞を教えることもできれば
篳篥のリードもしっかりとしたもの作れる方ですので、
是非関東で雅楽をされるという方がいれば、お薦めさせていただきます。
また、あんまり雅楽っていまだに個人で教えるというより団体という趣向が強かったりする中、
こうやって個人で教えることを大々的にされている方が出てきているというのは非常にいい傾向だなと思うんですね。
特に今年、どのようにされていくのか??非常に楽しみな方1人です。
4、エッティー さん

今度は現役大学生ですね。
Twitterなどで活動している大学生「エッティー」さんです。
彼も非常に面白い子なんですね。
彼は現在、皇學館大学の学生さんなんですが、
なんと雅楽部には入らずに雅楽をしている子なんですね。
まあ傾向的には僕と非常に近いタイプですが、
いえいえ、山口が学生の頃より全然優秀なんですよ。
何が優秀って・・・彼は舞楽の装束を自作したり、

楽器の職人の卵として現在楽器の制作などもしている学生さんだったりするんですね。

いやー、めっちゃ面白くないですか??
それに+、団体に所属して龍笛と笙、左舞を習って現在活動している傍ら、
そういう制作もしたり、
将来的には雅楽で生きていくというタイプになっていくでしょうから。
非常に今後が楽しみな若手の1人だったりしますね。
いやーもう山口よりかはまともに雅楽をやっていく傍ら、
今後面白いことをどんどんしてくれるでしょう。
さあここまで、ほぼほぼ個人の紹介をしてきましたが5つ目は団体にいきましょう!
5、「札幌雅楽同好会」

この団体はYouTubeの雅楽の授業その2でも雅楽団体でも紹介させていただきましたが、
北海道の札幌市で活動している雅楽愛好家の団体ですが、ここも非常に面白いんです!
最近はなんか「なんちゃって納曽利装束」を作って、それを着て毎度毎度舞楽の「納曽利」という曲を練習しているんですね。

この納曽利の舞人が非常に面白く、
この装束を着たままコンビで漫才をし出したりとか、

やることがなかなか楽しそうな、面白そうな雰囲気をかなりかましだしているんですね。
いっときは、「不良少女と呼ばれて」という題名の昔のドラマを一部切り取り、
昔の雅楽のあり方とかを投稿されておりましたが、
一部の雅楽の演奏者の方の中でも若干話題になっておりました。
こういうオープン的な団体、最近では結構SNSの投稿も活発化してされています。インスタグラムやTwitter、Facebookの投稿を活発にされている団体ですね。
2020年はコロナの関係で無念の演奏会が中止になったみたいですが、
今年はこの納曽利ーずたちも含めて、楽しみな団体ですね。
さあそして6つ目は、この札幌雅楽同好会の納曽利ーずの納曽利Bの
「こん太」さんです。
6、こん太さん

この方も非常に面白い!何が面白いって、
もちろん納曽利で漫才するとかもありますし、
この人も実は本職は芸人さんなんですよね。
だから獅子舞やったり、大道芸やったりピエロしたりとか、まあ多彩な方だったりするわけです。
それに加えて、最近ではLINEスタンプも作って出しているそうです。
雅楽の舞とかを絵にして、LINEスタンプとして販売されていたり・・・


納曽利B、獅子舞、大道芸、ピエロ、LINEスタンプ
一体何を目指しているのか??
この多様性なものを持っているからこその、
今後の動向には注目したい1人だったりもします。
龍笛も公演やカラオケなどでほぼ毎日くらい練習されている方ですので、
そちらの方も注目ですね。
さあ、長くなってきましたが・・・
7つ目は学校の部活動から選出させていただきました。
7、浪速学院高校雅楽部
ですね。

大阪の住吉区にある全校生徒1000人以上いるマンモス校に、
雅楽部があるんですね。
何が面白いって??
ここの雅楽部というのは数年前、廃部の危機になるくらい、
部員が全然いなかった時期があり、
数年前まで僕も全然地元大阪に雅楽を扱う学校あることすら知らなかったですし
高校の雅楽の部活といえば、
僕も天理出身だったこともあり、天理が一番だなとずっと思っていたのですが、そんなことは今なくなろうとしているくらい、
この浪速学院高校の演奏が良くなってきているんですね。
この間そこの講師されている方とお話しして、
「めっちゃ上手くなってる」と聞いたのでYouTubeで
ちょうど全国伝統芸能フェスティバルの映像が載っていてみたのですが、
(1:15:00〜1:30:00の間)
数年前とある演奏会で出演していた時とは
比べ物にならないくらい上手くなってたですね。
特に篳篥の音量が著しく上がっていたことから、
これは今後、学校の部活動部門の雅楽では非常に見ものだなと思いました。
そして最近では、
雅楽部がある大学に進路を行く子が増えてきているのだとか。
若手を育てる礎になっていたりもする部活動でもあります。
どこも少子高齢化やいろんな事情で廃校、部員の減少が多いなか、
実力をメキメキつけているところも増えてきていること、
これは非常に楽しみだなと思うわけです。
そして8つ目
これは京都でやっているところですね。
8、雅楽戯れ一座(京都雅楽塾)

雅楽戯れ一座というユニットの3人が講師をしているのが「京都雅楽塾」ということで、一緒にさせていただきましたが、ここも非常に面白いなと思ったんですね。
さっきからよく出てきますが、「雅楽とお笑い」、
これを融合させたような形で公演活動もしながら、
雅楽塾という、雅楽を楽しみながら学ぶことができる諸活動なども展開している団体ですね。
ここの藤村さんという方はとにかく話がうまい!メンバーのおふたがたも笑いを兼ね備えているため、
ゆったりした雅楽の音楽とトークとリアクションで笑いを入れていくギャップをつけてやるやり方が非常にマッチングしている団体だったりするんですね。
昨年は関西情報ニュース「ten」なんかでも紹介されていましたが、今年はまた何か面白い企画をすることに期待ですね。
さあ終わりに近づいてきました。
9、「雅良会」

え??雅亮会って大阪じゃないっけ??と思ったかたもいますが、
実は広島には「雅良会」という、
雅楽を良くするとかいて「雅良会」という団体があります。
最近ではInstagramやFacebookなどでも発信をしている団体ですが、
ここの見所は、「子供たち」ですね。
毎年「迦陵頻」という舞楽を子供たちがやる、
しかも一回とかじゃなく、さまざまな場所で数回迦陵頻をやるという、
若手を輩出する活動を進めている団体だったりします。
そしてもう一つ面白いところは、
実はここ最近この団体の高校卒業した子とかは、
東京藝術大学や天理大学の部活動に輩出するくらい、
若手をどんどん養成して輩出して行っている団体だったりもするんですね。
将来的に出てくる若手雅楽奏者には、
ここの団体出身の子が出てくることも踏まえて、10選に入れさせていただきました。
さあ最後になりました。
最後に紹介するのは、ドドん!
10、榊葉雅楽会
多分、ほとんどの人は聞いたことがないかと思います。
が、今年はここが非常におもしろい!
と思ったので最後にチョイスさせていただきました。
この団体は和歌山県を中心に活動している団体ですが、
和歌山といえば、
雅楽関係の人は名前の如し「和歌山雅楽会」と答える人が多いんですが、
実はここ最近はこの榊葉雅楽会が非常に面白いんですね。
まずこの団体ですが、前回僕のYouTubeでコラボをしてくれた
スーパー小学生の前田五十鈴くん、
実はこの団体に所属しているんですね。
むしろ、この五十鈴くんのお父さんがこの団体の代表だったりするんですね。
このお父さんというのがとんでもなく面白い方で
「自分で装束や備品を作ることができてしまう」方なんですね。
例えば、五十鈴くんが着けている納曽利装束や、

床に敷く緑の地布や、
最近であれば、鉾なんかも採寸してつくったり、太鼓の塗装をしたりなど、
なんでも器用に作られる方なんですね。
そんな榊葉雅楽会は、今年の11月3日に国民文化祭in和歌山にて、「舞楽会」という舞楽6曲するとんでもないイベントを催すのですが

その一つの演目である「太平楽」の装束を今自力で作るという、
すごいことに挑戦しています。
いやいや、太平楽ですよ??

4人分!鎧とか、鉾とか、太刀とか、一体どれだけ身につけるものがあるんですか??というくらいめーっちゃ大変です。
これを今本番までに奮闘して装束を作っておられます。
装束を作るですよ??練習からじゃなくて作るところからやるなんて、部員の人数が多い学校の部活動くらいでしかまあやらないレベルのことですね。
それを今、着々と作っているそうです。
是非、この太平楽の装束を見たいという方は、
11月3日、榊葉雅楽会の演奏会にご来場いただければと思います。
ここは残念ながら現在SNSなどは何もしておりません。
一応僕も演奏などには携わっていますので、演奏会情報などはSNSなどで上げさせていただく予定です。
いやーというわけで、10個全て紹介させていただきました。
まだまだ紹介したい人・団体というのはいっぱいありますが、今日はこれくらいにしておこうと思います。
また第二弾もどこかでできればと思っています。
さあというわけで本日のまとめに入りましょう!
1、カニササレアヤコ(東京・YouTube・Twitter)
2、雅楽 下熊健(東京・Twitter・YouTube)
3、島田皓史の篳篥教室(埼玉・Instagram・Web)
4、エッティー(三重・Twitter)
5、札幌雅楽同好会(北海道・Instagram・Twitter)
6、こん太(北海道・Twitter)
7、浪速学院高校雅楽部(大阪)
8、雅楽戯れ一座(京都・Instagram・Facebook)
9、雅良会(広島・Instagram・Facebook)
10、榊葉雅楽会(和歌山)
という感じでいかがでしたでしょうか??
なぜこういう顔ぶれになったのか??大方は「雅楽以外の目線も見れているか?」
ここが非常に大きなポイントだと思い、
楽器やパートだけではない技量こそが、
今後はもっと生かされてもいいのではないか??というところと、将来的な育成面を踏まえて、10選してみました。
まだまだ今年、さらに活躍しそうな方というのは地域でも全然変わってくると思いますし、僕自身も紹介しきれないくらい、面白い演奏者の方、団体というのは今後も多くなってくると見ています。
本日もご視聴いただき、ありがとうございます。
YouTubeやっています!チャンネル登録されていないかたはポチッとお願いします。
また、メンバーシップ制度も初めております。
龍笛の管絃の曲目のほか、演奏上で注意することや豆知識なども今後あげていきたいと思いますので、そちらもどうぞご活用いただければと思います。
月額2990円で有料動画見放題の制度になっていますので、是非ご活用いただければ幸いです。
また、体験・お稽古・オンラインレッスンなども承っています。概要らんのリンクからウェブにて受け付けていますので、是非レッスンしたいという方はご連絡いただけたら幸いです。
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