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2020.12.26ブログ

雅楽にメトロノームはご法度??



こんにちは。山口です。

本日のお題は、雅楽でメトロノームを使うのはご法度なわけというお題でお話ししていきたいと思います。

最初の初心者の間、何が難しいって自分で拍子をとって練習をすること。ここに苦しむ方も多いのでないでしょうか??

いやー、ねー、もう自分だけの練習で唱歌をしたら、

拍子がぐちゃぐちゃになっちゃいました〜って人も多いでしょうし、

唱歌はまだしも、楽器の演奏なんてしてしまったらもう今どこ吹いてて、どんなテンポか忘れてしまいましたー。

なんて人も多分多かったりするのでは??

西洋の音楽であればテンポを安定させるために使うのはそう!

メトロノーム!
最近ではスマホのアプリなんかでも普通にあるものですから、それを使ってピアノやヴァイオリンなんかの練習をされている方も、いたりするくらいの時代になってきました。

が、雅楽の練習をする際は、メトロノームを使うのは、実はご法度なこと、皆さんは知っていますか??

本日は雅楽の練習などでメトロノームを使うのはご法度なわけ、こういうお題でお話ししていきたいと思います。

その理由は3つあります。

というわけで本日もゆっくり聴いていただければと思います。

1、雅楽の拍子は一定ではない。


まあこれが大きな答えですが、

西洋音楽されている方からすれば、え!?って感じですよね??

拍子が一定ではない??それは一体どういうことですか??

こう思われる方も多いのではないかと思います。

何故一定ではないのか??

まず雅楽という音楽には譜面が五線譜ではないという側面があります。

画像1

篳篥や龍笛であればカタカナや記号で譜面が書かれてあり、笙に至っては漢字で表記されている点、おたまじゃくしを読むという能力以外のことが求められるんですね。

それを一文字4拍や2拍などで歌って練習を最初はしていくのがこの雅楽という音楽なわけですが、

その際に、管絃、現代でいうオーケストラの演奏をする時というのは、4拍目から1拍目にかけて、拍が不規則に伸びる傾向があります。

え??なんで??と思う方もいるかと思います。

その理由として大きく挙げられるのが、笙の間、インジャというタイミングが一定ではないこと、

そして篳篥の節回し、塩梅という同じ指で音を下げたりする際に自然に生じるタイムラグ的なものが存在することももちろん挙げられますが、

一番大きな理由としては、五線譜のように譜面がはっきりしていないところが大きく影響しています。

五線譜を読んだことある人ならわかりますが、五線譜って西洋の本当にすごいシステムなんですね。

音符でリズムも決めることができれば、音程の指示も出すことができる。

それ以外にもフォルテやピアノなどでの強弱表現も可能にすれば、

スタッカートのように端的に演奏する技法や、クレッシェンドのように徐々に強弱を変えていくマークや、

フラットやシャープでの半音の違いなども、音楽というものをより明確にリズミカルに発展させることに長けた譜面によって、

作曲者の意図を明確に表現できたその時代のイノベーションであったことは間違いないです。

しかし、雅楽にはそこまで明確になっていないのです。

要は、その時代の表現方法がまだ乏しかったのか??+、五線譜のような表現方法では表すことができない音の作り方というものが、雅楽にはあるところが
非常におもしろいところだったりするんですね。

その、五線譜に表しきれない要素の一つが、この拍子が一定ではないことが挙げられるんだと、僕は感じることができるわけですが、

その五線譜に表しきれない、メトロノームでは計り知れない要素というのが

2に入っていくわけです。

2、雅楽の拍子は徐々に早くなっていく。


まじですか??と思う方も多いでしょう。

はい!!これはまじです。

うたがっている方、聞いてみてはいかがでしょう??








演奏をしていると徐々にテンポが上がっていくこと、これも非常に雅楽の面白い要素だと僕は思うんですね。

まず一つ言っておくと、意図的に早くしているわけではないんです。

ちょっと演奏遅いなー。早くしちまえ!

こうやると間違いなく演奏が不自然に崩れてしまう。むちゃくちゃになってしまいますよね。

かといって、「早くなりそうだから、今から遅くするよ〜」ということをやっても、まあ不自然に演奏が崩れて、

最終的には絶望的な曲の流れになって聞いている人もやっているがわもフラストレーションたっぷり溜まってしまうような演奏にだってなりかねないわけです。

面白いところは、気がつけば、早くなっていた。こういう演奏が非常に聴きやすいということ。

管絃なんかは早くなるのに限界がありますが、舞を入れた舞楽などでは、かなりの速さになるため、若い高校生などの学生の人がやりたがるぐらい、

それくらい軽快になっていくのも大きな魅力なわけです。








じゃあなんで早くなるのか??これを考えたことはありますかー??

意図的に早くなるわけではないんですね。

僕の見解としては、先ほど行った拍子が一定ではない部分、すなわち4拍目から1拍目のこの「間」が短くなっていくから早くなっていく。

こういう答えなのかなとも思うわけです。

基本的には最初はゆったり演奏していきますが、

ある程度のってくるとこの4拍目から1拍目の間というのも相対的に短くなっていく。

これが短くなっていくことによってテンポが上がっていくという感じになるのが理想的だったりするところです。

人為的にはやさを調節すると、やはり不自然さというものが出てきてしまう。

自然に早くなっていく状況、そう言った意味でも、自然に事が運んでいく上での「無念無想」の心というものが、個人的には非常に大切なのかなーと思ったりするんですね。

この辺は非常に難しい話だとは思うんですが、

こういった意味でメトロノームを使うと自然の速さを習得することというのはできなくなっていくわけですね。

そしてそもそも、雅楽は拍子に惑わされて演奏してしまう、拍子の奴隷のようになってしまえば、さまざまな弊害もあったりします。

3、拍子に慣れてしまう弊害とは??


え??拍子に慣れてしまっちゃだめって、僕らはどうすれば練習すればいいんでしょうか??

そう思う方も多いでしょう。

でもさきほど、もう答えは出ているのです。

拍子が一定ではないい。徐々に早くなっていく。

拍子があってしまうと、一定になってしまえば、徐々に早くなることもできません。

そうなれば何が必要なのか??といえば原点にたどってみることにあるのです。

雅楽の練習方法は何が重要なのか??

それが唱歌、歌うことにつながってくるわけです。

そう!!歌うことで合わせていく、

逆を言えば、唱歌を歌う事ができたら、雅楽を制する事ができるという事だったりもします

節回しなどの間の取り方、音の移り変わり、そういうものを合わせる上で、やはり歌うことによるイメージをすることの重要性が発揮されていくんですね。

たまに学生の子とかを教えていると、合わせるのは上手でも、自分で唱歌を歌えないから1人で演奏することとかができなかったりする子なんかも多かったりします。

僕が教えている生徒さんの中でも、音程や演奏技術はそれなりにうまくふけているけど、この唱歌ができていないことによって上にいくことができない人だっていたりします。

その上で、まずは唱歌をすることで曲を理解いていくこと、この作業が非常に重要になってくるわけです。

そして演奏中に頭で唱歌をすることこそが、合奏をするときに一番必要な技術になってくるわけです。

これは日頃の訓練でつけることは全然可能です。

山口に関しては、暗譜、曲を覚えている曲であればYouTubeなどの動画で学習をしながら曲を演奏することなんかも最近はやっています。

唱歌に慣れていけば、拍子を取らなくても演奏することだって全然可能なわけです。

そういった意味でも、メトロノームや拍子で練習をしている人は、

今後はもっと唱歌に沿って練習をしていくことを意識しましょう!

というわけで本日のまとめです。

1、雅楽の拍子は一定ではない
2、雅楽の拍子は徐々にはやくなっていく
3、拍子よりも唱歌を意識しよう


というわけで本日もご視聴いただき誠にありがとうございます。

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