ブログblog

2020.12.16ブログ

なんで高校・大学で雅楽をやっていた人は雅楽を続けないのか?



こんにちは。山口です。

本日はちょっと炎上するほどではないですが、

大きな疑問についてお話ししていきたいと思います。

 

なんで高校や大学の部活などで雅楽をやっていた人らは雅楽を続けないのか?

 

こういうお話をしていきたいと思います。

 

まあもちろん、全員が続けていないわけではありません。

 

でもその割合があまりにも多いのは確かなんですね。

 

実は最近、高校や大学で雅楽部があるところって増えていたりするんですね。

 

高校なら奈良の天理高校・天理教校学園や大阪の浪速学院高校、

 

他にも敬愛高校や赤穂高校や水戸女子などなど、

 

大学であれば國學院大学や皇學館大学・天理大学や奈良大学・大正大学、

 

京都女子大学や立命館、佛教大学、龍谷大学などなど、

 

東京芸術大学なんかでも専攻として雅楽なんかもあったりしておそらく全大学を合わしてもおそらく毎年100人以上雅楽に携わって卒業していく子を輩出しているはずなんです。はずです。

 

が、どうでしょう?

 

卒業後に雅楽の団体に入ったりして続けている人、仕事にしている人、

 

演奏活動で活躍している人はどれくらいいるでしょう?

 

あれ?そんなに聞かないですよね?

 

今年は新型コロナの影響で、演奏会自体がほぼない状況だったので、

 

なおさらそういう状況が大きかったり・・・

年輩の方なら卒業生だという人も多かったりしますが、

僕あたりの世代ではほぼ関東は多分まだいるとしても、関西の方は全然いなかったりするわけです。

 

山口は天理高校卒ですが、自分の同年代で今も演奏活動とかを続けている同級生って、まあ1人しか残ってないくらいです。

 

お隣の天理教校学園卒や天理高校二部卒に関してはまあいません。もしかしたらちょっとは活動してるよーていう人はいるかもですが、

もうほぼほぼ、
そこまで雅楽をしている人というのはほとんどいません。

 

じゃあなんで高校や大学の部活動などで雅楽をした人らは、卒業したら雅楽をしなくなるのか?今日はこのお題でお話をしていきたいと思います。

今日は大きく2つに分けたいと思います。


1、高校大学の後に雅楽を辞めてしまう理由


画像1

まずはこれについて話していきたいと思います。

まあ理由をあげたらキリがないんですが、今日は代表的な理由を何個かあげていきましょう。

 

まず一つ目に挙げられるのが、

 

単純に雅楽を好きでやっていない子らが多かったりする。

 

こういうことが挙げられます。

 

特に宗教系学校である天理系の学校や神道系・仏教系の学校というのは、

 

祭祀で雅楽を使うということも多くありますし、

 

+、家柄で家庭の金銭的事情や、宗教施設後継者なんて人も実際多かったりするのですね。

 

そうなると、子供の方が「バスケ部」入りたい‼︎であったり、

 

野球したいんだ‼︎ってなっても、

 

親から「雅楽部入りなさい‼︎」と言われて渋々雅楽部に入る子なんて人も結構いまだに多かったりするんですね。

 

そんな雅楽をしたいと思っていない子達に講師の方々たちが、

 

ガッツリ、真剣に教えすぎた結果、

 

「絶対高校終わったら雅楽とはおさらばしてやる‼︎」

 

「もう雅楽やりたくありません」

 

なんて子も毎年結構出てきたりするわけです。

 

逆も然りで、別の部活動を辞めて、

 

雅楽部が練習がそんなにキツくないから入部する子だっていますが、

それも別に雅楽が好きだからとかではなく、

雅楽だったら楽に高校生活を送れるから、そういう感じでやっている子だって中にはいたりします。

単純に面白さが分からず、

三年間やってみたものの将来やりたいとまでは思わなかったりする子が多かったりするのも、

一つの現状ではおおきいのかなと思うわけですね。

そして2つ目。まだまだありますよー。

これは大学の部活が関連してきますが、

 

大学の部活動のあり方

 

これも大きくあるな思うわけですね。

これはでも大学の部活動が悪いというわけではなく、

 

現代の大学生の現状から見てのお話ですね。

 

今の大学というのは部活動というより、

 

サークル活動が活発な時代に少なからずなってきています。

というのも、数世代前は大学という場所は学びの場所で、

学業と部活動も兼任して、そこまでバイトとかをしなくても学生というのは、

 

勉強と部活に励むことができた時代でもありましたし、

 

そもそも大学に行ける子というのは、

 

ある程度裕福でかつ、優秀な人材でしかいくことがほとんどできなかった時代

 

だったからこそ、多少厳しい部活動であってもやっていくことはできましたが

 

今は大学の数も増えすぎている中、日本は少子高齢化状態にあります。

 

誰でも入ることができることにより定員割れを起こしている大学の

 

偏差値が下がり、偏差値が35〜40程度で誰でも入れる、

 

俗にいうFランクの大学に成り果てている大学も多く、

 

学生はというとバイトなどをしないと学費や

 

生活費まで稼がなければいけないご時世になり、

 

卒業後もまともなところに働く人も少なく、

 

奨学金という名の借金だけを背負わされて

 

返済を続けなければいけないことにもなります。

 

そうするととてもではないですが、

 

大学で部活動をできる余裕がなかったりすることだって見受けられます。

サークルならまだしも、

週5日とかの練習を参加できる人が減り、

人数的に演奏会をすることがやっとという大学も多かったりするわけです。

また、高校と大学で環境が変わり、

そこでの自分自身の合う合わないなども出てきて、

続けない子も多かったりするんですね。

高校では結構遊び感覚でやっている子が多かったりする中、

大学で急激にがっつりやる感じで、大学生が講師にきたときの高校生は、

かなり斜に構えることもしばしば講師をする中で見てきました。

そして3つ目、正直これが一番メインなくらいの大大大問題ですが、

卒業後の進路

これは正直大問題すぎる大問題です。

卒業してからの雅楽をやる場所がないんです。

高校で上手い子っていうのはここ最近、増えて来ていますし、

大学だって4年間やれば、
特に天理大学の雅楽部や東京藝術大学で学べば

全然その辺の団体でやっている人らなんかよりも技術的には4年間で普通に上手くなるんです。

でも、

その技術をつけたところでどうなるのか?

やる場所がどこにも無くなってしまうのです。

特に天理関係にしてもですが、

卒業後は天理に残ればまだ年に数回程度なら演奏活動に携われるかもですが、

地方に帰ってしまえば、自分自身のつてとかがない限りはほぼ皆無になってしまいます。

あって教会ですが、そこまで本格的にやっている教会なんてかなり稀です。

神社関係の大学は神社へ就職できたとしても、自分自身が神社の用務で忙しくて雅楽なんてできなくなることだって多かったりしますし、

これはお寺・天理・神社全てが共通して言えますが、

宗教施設就職というのは

まあ雅楽をする機会をほぼほぼ無くしてしまうきっかけにもなります。

何し融通が効きません。

演奏活動をするにも休みが取れないという問題に直面します。

いやいや、それならその場所で祭儀で使わせてもらえるんじゃない?て思っている人もいますが、

大抵の場所は、祭儀で雅楽をするメンバーというのは職員ではありません。

そのための雅楽チームを作ってやっているので、

しかも祭典となると、その祭典の準備や祭儀に参加する役割に入ってしまうので、

どんだけ雅楽したくてもできないんですね。

僕が今年夏からいってた神社の雅楽会の講師も、メンバーは神職以外の人で構成されていました。

僕も実は大学卒業後は4年間くらい宗教施設に勤務していましたが、

まあ演奏活動はちょこーっとできたくらいですね。年数が経つにつれ、
どんどんできなくなれば、

あっても謎のルールで休み取れなかったりして行けなかったことも多かったり・・・普通にその日業務的にめっちゃ暇だったんですが、それでもダメでしたね・・

特に宗教施設などは最近では浄土真宗の築地本願寺のように斬新なアイディアを出すところもあるとはいえ、いまだに古い体質のところがほとんどなので、

そういった意味では融通が全くきかないというのも大きな問題でしょう。

他はやはりあってないような流派問題です。

やはり宗教音楽なのか、そういう問題もあるのかして、

卒業後に地方に帰ったした後のパイプが全くない状態というのも大きな問題です。

神社・お寺・天理教で演奏するにしてもどこの団体が牛耳っているとかいう話もありますし、

学校の先生や大学の先生が各団体の長などと親密にパイプを繋いでおければ一番理想的ですが、まあそんなことは現状なかったりするわけです。

多分あれば、毎年そこに数名輩出できるような仕組みが今しっかりできているでしょう。

せっかく、3、4年間培ってきた技術を使うこともなく、最終的には別のことに精を出さないといけなくなり、雅楽はやりたいけど目標もなく

練習をしなくなってしまうなんてことも多いんですね。

非常にもったいない話ですね。

そして最終的には無難な道に進んでしまう。

そういう方も多いのではないでしょうか?

そして、これは普通の高校や大学の部活動でも共通していましたが、

芸大なんかでもあったりすることなんですね。

東京芸術大学なんかも、芸大に通っていた妻がいる二宮敦人さんという、ノンフィクションで出している最期の秘境 東京藝大 天才達のカオスな日常という本がありますが、








 



 

その中にも

卒業後、3割くらいが行方不明になると言われています。

バイトをしたり、音楽をやめていたり、芸術とは違う道に進んだり、掛け持ちでフリーランスする人が半分くらいいると言われているんですね。

 

雅楽専攻でも、怜楽舎や東京楽所という団体に所属ができるケースもあるようですが、その年の空きがないと入れないという何とも理不尽な世界です。

 

最近では年輩の方がやめない人も多いため、卒業後団体に所属することができず、演奏活動で生きていけない人だって出てくるようなご時世になっているんですね。

 

ここまでやめてしまう理由を挙げていきましたが、
じゃあこの解決策も、合わせて用意しておきましょう。


2、高校、大学卒業後に続けてもらう方法は?


 

じゃあそんな現状の中、これからどうすればこういう高校や大学で雅楽をやってきた人が続けてもらえる環境を作るのか?ここについて解説をしていきたいと思います。

 

まずはやはり、卒業してもやりたいと思ってもらえる環境作りが一番必要だなと思うわけです。

 

雅楽はこういうものだ!とか、ちゃんとした、正しく、真面目に真剣に教える、

 

こういうやり方でやるのももちろん間違いではありませんが、

 

それに固着しすぎるとまあ高校以降やりたくなくなってしまいます。

 

高校の吹奏楽部なんかもいい例でしょう。

 

きつい練習しすぎて大学以降やらなくなってしまう人も

 

多かったりするでしょうから。

 

そうじゃなくて、やっぱり雅楽って面白い!楽しい!そう思ってもらえる練習をしていくことが非常に重要だったりするわけです。

 

僕が高校で得た雅楽というのは、間違いなくこれなんですね。

 

だからこそ大学の部活動を一回生の夏にやめましたが、

 

4回生で雅楽をしたいと思えたから雅楽を今でもやっているわけです。

 

わかったらめっちゃ面白い!ということをどんどん伝えていく。そう思ってもらえあら後は自分から進んで学んでいってくれるんです。

 

そういう環境作りは、とても重要だなと思ったりするわけですね。

 

そして卒業後の進路、

 

ここをはっきりとパイプを作ってあげることも重要でしょう。

 

吹奏楽なんかではオケなどとパイプを繋げれば、

 

将来楽団に入りやすかったりすると聞きます。

 

雅楽も団体同士や学校なんかとパイプを作ってやっていくこと

 

今後考えてもいいのではないでしょうか?

 

と簡単に言いましたが、なかなかそれって難しいのも知ってます。

 

でもこれをやらないと、今どの団体も超高齢化してきていますので

 

今お寺などは向こう20年で多くがなくなるといわれているみたいですが、

 

それはお寺に限った話ではありません。

 

神社や天理教、宗教施設のみならず学校・店だってどんどんなくなっていくでしょう。

 

雅楽だって団体でやっている人は、聞く話だと大方若くて30代半ばの人がいたとしても、ほとんどは40〜上しかいないのです。

 

20年後には若手が60代で若手です!とかいう訳のわからない時代がきて、

 

団体としてオワコン化していくところが出てくることだって容易に考えることできるのではないでしょうか❓

そこに学校の部活などでやっていた子をごっそり入れて、

新しい考え方やイノベーションを起こすことだってできるはずです。

+若手だけでやる雅楽だってあっていいと思うんですね。

 

僕自身としては、天理若手雅楽会という団体を2年前に結成して、練習や自主公演を続けてきましたが、

 

来年はコロナで演奏会も開催できず
見通しが立たないことから休止することになりましたが

 

天理に限らず、それ以外の若手演奏家達ともやはり力を合わせて今後はやっていきたいと思っているんですね。

 

雅楽団体に「博雅会」という団体がありますが、20年前に結成した時はメンバーは若手ばっかりのところでしたが、

 

僕もそこで演奏させていただくこともあります。

 

が、もう20年経ったら気持ちは若手でも若手では無くなってきていたりしているかもですが、気持ちはすごく若さがあるんで、

 

僕は逆にいくたびに力をいただくのですが

 

その上でこの団体のすごいところは、天理の高校卒や東京藝術大学卒の方や、それ以外にもさまざまな雅楽会で実力のあるメンバー達、

 

精鋭で集められているというのが非常に斬新なところだったりするんですね。

宗教をされていない人も、天理教、神社やお寺の方もメンバーにはおられる団体であるんですが、

今まで会を超えてということがしてこなかったことを、大きく改革してきた団体だったりするんですね。

 

ここに第二の若手雅楽奏者の集まりを作ってもいいのではないか?

 

僕自身もこれに賛同して新たな若手の会を作り、

 

来年春に現在演奏会を大阪の方で企画している最中だったりします。

 

個人だと演奏会開くとか、それに向けての目標作りが限界になるにせよ、やはり

実力のある若いメンバーを僕自身もどんどん使っていきたい、

 

宝の持ち腐れにならないようにしたいこの頃でもあるので、

 

今後はそういう方々との交流を深めつつ、再び雅楽って面白いんだよ。

やってて楽しい!という渦をさらに作っていきたいなと自分自身も思っていることなんですね。

もちろん、すごく難しいことかもしれませんが、これを実現できれば

より良い民間の雅楽の発展につながりますし、

前の動画でも話しましたが雅楽は宗教音楽ではなく芸術音楽なんです。








やっている人も見ている人も面白い!と思う尚且つ、心を動かすものであってほしいと僕自身も思っているので、

今後もいろんな活動を経て高校や大学でやってきた人たちにもできる環境をさらに作れたらと思います。

もし、高校大学でやっていて、是非やりたいです!という若い方がいればご連絡いただけたらと思います。

今度の春先の演奏会は技術面とかもあるかもですが、関西なら何か機会を作る事は今のところできますので、是非気軽にご連絡いただけたら嬉しい限りです。

というわけで話が少しそれましたたが、本日のまとめに入らせていただきます。

1、高校大学の後に雅楽を辞めてしまう理由
2、高校と大学卒業後につづけてもらう方法は?

というわけで、本日も最後までご視聴いただき、ありがとうございます。

YouTubeでも、このように雅楽に関わることを随時アップさせていただいておりますので、チャンネル登録まだされていない方はポチッとお願いします。


また、メンバーシップ制度というのを始めています。現在、六調子の龍笛の動画を随時アップしていっておりますので、今後動画で竜笛を習いたいという方はどうぞご活用いただけたら幸いです。月額2990円でやっていますのでお活用ください。


というわけで本日はここまで‼︎ ご静聴、ありがとうございました。

管絃の平調の龍笛の曲目を全て解説した記事を販売しております!

この際に練習にどうぞご活用くださいませ。






SHARE
シェアする

ご予約

 webからのご予約承っております。