2020.09.04ブログ
【雅楽】嫉妬と他人との比較をゴミ箱に捨てよう!

こんにちは。山口です。今日は何の話しかというと、嫉妬と他人との比較をごみ箱に捨てよう!という、これは雅楽と何が関係あるんだというお話をしていきたいと思います。
というのも雅楽の世界ってこの「嫉妬」と「他人との比較」これが入り交じってることめっちゃ多かったりするんですよね。
例えばですが
「普通なら上級生がやるところが下級生がこの役になった」
とか
「あの人私より後に入ったのになんで重宝されるのよ!」
とか
「俺はあいつがいるから、だめなままなんだな・・・・」
とか、
もうどこに所属しようが、どこにいこうが、
こういう嫉妬や他人との比較に陥っている人が多いなと思うんですよね。
かくいう山口も嫉妬、めーっちゃしてましたよ!
もう学生の時とか、卒業後もなんだかんだ嫉妬をしていたことの方が多かったんじゃないかな?
少なからず他人と比較して時間を消耗したことは多々ありました。
今でもしたくなるときもありますが、それをしない環境を作ることによって
最近ではそこまで嫉妬することはなくなりました。
ということで、本日はそんな嫉妬と他人の比較してしまうことについて、
お話の方をしていきたいと思います。
1, なぜ嫉妬と他人の比較をしてしまうのか?
じゃあまずなんで嫉妬や他人との比較をしてしまうのか?
他人との比較については、簡単なことで、人間には「承認欲求」というものが少なからず存在するんですね。
誰かに認めてもらいたい!そういう気持ちをもっているのが一般的、人間らしさというところがあるからこそ、どうしてももってしまうんですね。
しかし、その他人との比較から「嫉妬」というものがでてしまうこと、これは大きくあるでしょう。
実はこの「嫉妬」、人間だけに授けられた感情ではなく、
動物にも嫉妬というものはあるようです。
ある猿を使った実験では、2匹の猿に課題をあたえて、ご褒美として一匹にキュウリスティックを、もう一匹にはブドウをあたえたらキュウリスティックをあたえた猿が嫉妬して、キュウリスティックを檻の外に投げ棄てるほどその後の実験に協力してくれなくなったという結果が残っているのだとか・・・
そして嫉妬についてはどこで一番起こりやすいのか?「自分と同レベルの相手」や「格下の相手」だと思っている人に起こしやすいものだと言われています。
特に年齢や職業、環境や暮らしぶりが「自分と似ている人」だと起こりやすかったりするものです。
例えば、山口はまあ演奏家とはいえどフリーで雅楽をしている身なので、宮内庁の楽師の先生とかが偉業を達成しても、
まあ嫉妬しないですよね?「あ、そうなんですね!」で多分終わります。
やっている立場であったり、自分が活動している領域が全然違いますし、まず年齢も年輩の人が多いんで特になんとも思うことなんてないですよね?
でもその偉業を達成したのが自分の同い年の人だったり、もしくは知っている後輩とかだったらどうでしょう?
多分ですけど、少なからずちょっとは嫉妬の心を持ってしまうかと思います。ちょっとくらいならいいんですが・・・
どれくらいもつんだろうな?笑
特に雅楽の世界というのは狭いものです。
所属団体や学校の部活動、
こういう閉塞的な場所であればあるほど自分らとの環境は似たり寄ったりになってくるので、
嫉妬や比較によっての人間関係は悪くなってくる、これは誰もが共通してあることです。
特に学生時代というのは、
同級生という仲のいいライバルが身近にいる環境だったりするので、普段は仲良く振る舞っていようが、
どうしてもやっていくとバチバチになったりすることだって日常茶飯事にありますよね?
特に今はSNSをやっていない人がいないほど、とある会が演奏をしたという情報を見て嫉妬をされるかたも多いのではないでしょうか?
そんなに充実しているかはわからないけど、facebookやInstagramに載せている投稿があまりに充実していたり、
楽しんだりしている写真の人等、
そうじゃない人等の写真をみて
嫉妬や比較をしてしまうこともだいぶと多くなりました。
人によっては、その内容を不快に思い、2chであったりTwitterにその不快な内容をツイートしている人だっているかもしれない。
じゃあそんな中で2にはいっていきますが
2, 嫉妬と他人の比較をしすぎてしまう末路
これについてはイギリスの哲学者の「バートランド・エッセル」さんが述べているんですが
「嫉妬は、不幸を招く最も大きな要因の1つだ」
という言葉を残しています。
実際嫉妬をした末路って少なからずいい人生をおくることはできづらいわけです。
うんうん、だってそうでしょ?
結構雅楽の関係の方とおはなししていても、嫉妬をしてこうだとかいう話しを聞いたときに、その団体とかに入りたいと誰が思うのでしょうか?
まあ学生さんとかの中だったらそんなことがあるのは当たり前なのかもしれません。
とはいえ、僕等はいい大人になっても、
そのような嫉妬や比較などをして生きている動物であることには間違いないので、
正直ここに関しては雅楽をやっていようがやっていまいが、
嫉妬や比較によっていいものをもたらすということはほとんどないなと感じるわけですね。
嫉妬はあらゆる意味でも無害な感情だとも言うくらいですし、この感情については古代ギリシアの哲学者からも警告されていた感情だとも言われています。
ということは、僕等はそんな何千年前から、同じことを繰り返して生きているというわけですね。
3, じゃあどうすればしにくくなるのか?
こういうお話もしていきたいと思います。
正直一番簡単な方法は、どこにいっても自分より有意義なことをしている人がいることを認めてしまうこと、これが重要になってくるわけですが、
そんな簡単にはできませんよね・・・
僕がやっている方法としては、今は同世代や後輩でも自分よりも演奏できる人って実はたくさんいるんです。
龍笛にしても、篳篥にしても、笙にしても。
まあ僕は三管演奏できるという「言い訳」を作って他もできるという考え方もできるのですが、それ以外は関わっていく中でその人の音を聞いたときに、
その人の音のここがいいなって思う面と、
でもこの人にはこの部分では自分は劣っていないな。という感じで考えるようになりました。
これはお稽古をつけている人にもかなり意識しています。
この人のこういう部分について僕がもっていないところだな。ここを自分につけよう。だったり
ただこの部分ではこの人には自分は能力があるからこそ、この部分を習得できるように教えていかないとな。
とか、多少は比較はすることになりますが、総括で比較をすることをやめるようにしています。
総合して比較してしまうから、嫉妬心につながりやすかったりするんですよね。
これは山口よく言うんですが、結局僕等って人間なんですよ。
宮内庁の先生にしても、同級生にしても、
今あなたが嫉妬をしている人にしても誰にしても同じ「人間」なんですよ。
となれば、その人が自分より数十倍すぐれているなんてことはありえないんですね。
もしかしたら自分の方がすぐれているかも知れない。
ある一定の技術がその人の方が高いだけであって、あとは練習量の違いなのかも知れない。
その上で、嫉妬しない環境を作ることもかなり重要です。
特にこのスマホ普及時代には、
嫉妬しそうな情報を自分には届かないようにすることだって時には重要になってきます。
山口はここ最近になって意識しているのは、SNSで自分に不要な情報のアカウントについて、全部フォローを外すようにしています。
え!?て思うかも知れませんが、それをするかしないかで全然1日過ごす気分が変わってきたりします。
場合によってはもうSNS自体もやめてもいいかなと最近思っているくらいです。
ここ最近一番嫉妬になるきっかけを作っているのはSNSだったりするんですよね。
発信するツールとしては優秀なんですが、
見る機能としては、
あらゆる九割の情報というのは自分に不要な情報だったりするので、
基本的にはそういう情報を断捨離していく、
これもかなり自分の生活を豊かにするきっかけなのかもしれませんね。
後は所属団体や演奏活動をする場所を変えることも1つの方法です。
これはまあ正直結構難しいところなんですが、
最終的にこの記事を見ているみなさんには、
雅を楽しんでやる環境になってほしいなと率直に思いますので、
是非嫉妬や比較をしすぎず、雅楽をやっていただけるとうれしい限りです。
というわけで、本日も雅楽とはそこまで関係なかったのかもしれませんが、
やはり雅楽をやっていく中でこういうことも重要になってくるなと思ったので、
こういうお話をさせていただいた次第です。
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それでは本日はここまで!ご静聴、ありがとうございました。