2020.05.08ブログ
若い間から雅楽をした方がいい理由 6選

こんにちは。山口です。
前回はなぜ雅楽は若手が少ないのか?をアップさせていただきましたが、今回は逆に『若い間から雅楽をした方がいい理由8選』として、この記事を書かせていただきます。
若手で奏者をしている僕だからこそ、あげれる魅力というのを今回は述べていきたいと思います。
1、覚えが年をとった時よりも格段といい
これは間違い無いでしょう。若い頃に部活動を活発にやっていた方ならよくわかりますが、野球やサッカー、ラグビーなどのスポーツでは体が動く間の時が1番鍛えられやすいのはいうまでもありません。
音楽だってそうです。音楽家の人も若い間に勉強や練習を積み重ね、現在音楽家としてやっている方が多いのは確かです。
雅楽だって同じです。
若い間から始めた方が上達の道というのは年食った時より格段と早いです。
高校生を指導すれば、3年間であっという間にその辺の神社で演奏している方よりもうまくなる子がたくさん出てきます。
逆に40、50を超えてはじめると、指づかいが追いつかなかったり、四苦八苦されている方が多いです。
それを思うと、若い間に大成する人が増えれば雅楽の世界と活発になってくるでしょう。
2、これからはやりたいことを仕事にしていく時代
僕らの世代というのはスマホの普及によりインターネットの世界が非常に活発化してきました。
これまでは高層ビルが建っていくことが顕著話になった時代ですが、これからはこの画面上の世界などが更に発展していく時代です。
そしてこれまでの大人になっての働き方というのは、サラリーマンのような会社勤めなどをして、終身雇用が確約された時代でした。
宗教だってそのような面がありました。
教団に拝んですがりついておけば、死ぬまで面倒を見てくれるような制度になっていました。
そのために大学まで出ておけば、就職もしやすい状況でした。
しかし、僕らの時代はそれも終焉に向かいます。
AI(人工知能)の普及により、『言われたことしかできない人』が不要になってしまうからです。
今まででは会社のいうことを聞いていれば働けた人も、これからはリストラをされて職を失います。
この時に必要になってくるものが『好奇心』というものが必要になってきます。
これまでの雅楽界というのは、『好奇心』よりも『義務化』が強かったように思います。
神社や教会での祭典、結婚式や葬式などで吹くために仕方なく勉強をした人もいるかと思います。
これからはこのような人も演奏する機会が減り、純粋に雅楽を好きになる人がそれを生業にしていく時代が到来しています。
僕らの上世代というのは、年功序列の世界観が強い為、演奏者として大成するのに何十年とかけないといけませんでしたが僕らは違います。
様々なものを駆使して雅楽を生業とする可能性が今たくさん出てきております。
例えばYouTubeをとってもそうですし、オンラインレッスンなども上世代より、僕らの方が扱いには手慣れているのと一緒で、
自分の実力がちゃんとあれば、仕事として成り立っていく時代に変わっていきます。
せっかくなので雅楽やりたいと思っている若い方は、これを機にやったらどうでしょう??
学生さんにおすすめの本がこちら!一条高校の校長先生が書いた本で、非常に勉強になる本です。
3、特にネット系で参入してる演奏家が少ない
これは非常に大きいです。おそらく現在YouTubeや他のところ見ても参入してるのは東儀秀樹さんやカニササレアヤコさんあたりしかこの辺はいないかと思います。
これは雅楽界としては参入してる人が少ないというのは大きなチャンスです。
年輩の方々はまずこのようなところに入ることに抵抗があります。変化に対応できない人が多い分、現状ここを狙うのが若い人が参入くるメリットが大きいです。
だから僕はYouTubeでも話してますが、YouTubeをはじめて演奏などを配信していく、こういうことをするだけで十分大きな宣伝にもなるでしょう。
17LiveやTIKTOKなど、この辺もまだまだ狙いどきかと思います。
仮にいたとしても、年輩の方が趣味程度でやっているレベルの人ばっかりするので、実力のある若い方ならあっという間に変えることが可能でしょう。
4、そもそもやる人口が少ない分天才になりやすい
雅楽というのは他の吹奏楽や野球など、有名どころのものよりやっている人が少ないのは大きなメリットかと思います。
競合相手も少ない分、世代別で日本で1番うまくなるなんてザラに簡単かもしれません。笑
実際僕の同年代で雅楽をやっている人なんて、聞いたことがないくらい。(藝大卒でいたらごめんなさい。しりませんでした。笑)
勿論大学や高校の同級生とかは知ってますが、いてその程度。
ということは、自分の世代なら簡単に日本で1番うまくなるのはできちゃうわけです。
これほど大きなチャンスというのはないんじゃないかなー思います。
それが若ければ尚更です。
僕が知っている子であれば、小学5年生で抜頭や納曽利のような走舞が舞え、篳篥も舞楽を吹ける子がいたりするくらい、早ければ高校の時より上手い子が出てきている世代です。
これほど若くして上手くなる環境が整ってきているのも、これからやるきっかけになるでしょう。雅楽はもう敷居の高い人の音楽というものにはならない。誰でもできるようになると思います。
5、学割的なものが通用しやすい
これは場所によりますが、雅楽のお稽古というのは結構高額なものが多いです。
1時間○千〜万単位にもなりますし、会に入ってとグループレッスンで月1万かかるところだってあります。
しかし、団体によっては学生からはとらない団体もあったりします。
日本雅友会(三重と大阪)では学生は会費無料で練習をしてくれたりしていたり、
後は高校・大学の部活動なんかも基本的には学費から部活費というのが出る為、
こういうところで学ぶというのも一つ大きな手かなと思います。
勿論僕自身も、自分で言うのもなんですが学生には優しいです。笑
天理高校の指導は母校への恩返しで行くので、講師として呼ばれること以外はノンギャラです。
それ以外に練習を見てもらいたいなどあれば、全然見ますし、合奏練習も全然しますよ😊
お問い合わせなどいただければと思います。
このように、学生の間に学ぶ方が金銭的にも緩いところも多かったりします。
6、これからは実力社会になる
これまでの、雅楽界というのは世襲制の年功序列が大きかったと思います。
何し宮内庁が1番のプロ組織と民間団体があり、団体の中では年功序列の風潮がおおきく強かったり、家志向でやっている団体も少なくありませんでした。
ただ最近では、このような団体も衰退してきているのは確かです。
これからは民間団体が更に上手くなっていき、宮内庁と民間の実力が拮抗するとみています。
僕は楽部の演奏会を生でみたことはありませんが、年々、実力が落ちてきているというのを耳にしたことがあります。
今でも民間で雅楽をやっているところは昔に比べたら非常に上手くなってきています。
伶楽舎は勿論のこと、博雅会や主韻会なんかも最近ではいい例でしょう。
そしてネットの状況がよくなってきています。
今まではCDやビデオを買わないと見て勉強できなかったものがYouTubeの登場により無料化が進み、お金の都合で練習ができないという人も減っていきます。
自主練ができるようになったのはこれから更に大きく雅楽界は変わっていくように思えます。
そうなると、若いうちから大成する子らがたくさん出てくると僕はみています。
いかがでしたでしょうか??
これ以外にも沢山ありますが、若い間にやる方が確実に得です。
何しこれを楽しいと思えるようになれば本当に毎日が充実します。
僕は3年前に天理から実家がある大阪へ戻り雅楽をフリーでやってますが、雅楽を本格的にやりだしてからは毎日が楽しいです。
雅楽をやって本当によかったなと思うのが本音です.
今学生だったりする皆様と雅楽を共にすることを楽しみに、今日も練習やYouTubeをあげたり動画を撮ったり頑張っていきたいと思います。
今日はここまで!