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2020.03.13ブログ

雅楽の自主練の仕方

こんにちは!雅楽演奏家の山口創一郎です。

コロナウィルスの流行が止まらない中、演奏会やお稽古なども中止になっていくことが多いご時世になってきました。

各団体で雅楽をされてる方、または先生に習っている方なんかでも、練習が中止になって自主練習するしか方法がなくなっている方など、多くおられるのではないでしょうか??

私はこのコロナウィルスの期間になってからは自主練習が七割、後は天理若手雅楽会の子らや実家で親と週一回の個人的な練習会をやっているおかげで、三割は合奏練習という感じで稽古をしております。

実は学生時代と天理で勤めている頃、管別や合奏練習より1番やったのがこの自主練だったことを覚えています。

では、自主練習にはどのようにやればいいのか??それを書いていきたいと思います。

目次

唱歌の練習法

1人で歌えて最初から最後までいいテンポで歌えたらよいものの、最初というのはなかなかそうはいかないはず。
最後まで歌ったら最初よりテンポが遅くなってしまった!という経験はありますでしょうか??
それか、途中から急スピードで上がってしまった!やそもそも最初から早く歌ってしまった!などあられるかと思います。

雅楽というのは自分より上手い人と練習をすることが1番、近道になります。

最初の方は、自分より上手い人の唱歌の音源を聞き、練習をしていくことをオススメします。

師事をしている先生の唱歌を録音したり、宮内庁の先生方がCDで録音で出されたりしてるのもあります。
天理の神具店や道友社という書店でも、篳篥は吉本喜作先生という方が、龍笛は連孝樹先生と言う方がCDで唱歌と独奏を出されたりしております。(連先生の音源は聞いたことがないので一概になんとも言えませんが、、)

私は現在、YouTubeで唱歌の音源を三管の各曲を時間があるときに配信をしております。

そちらを利用して、練習に使っていただけたらなと思う次第でございます。
下記にリンクを入れさせていただきます。


ただし、唱歌や吹き方については、各団体の講師の先生によって相違があるのが現状です。
今どなたかに習っているという方は、その先生に習っている通りに稽古をすることを推奨をさせていただきます。

1人で吹く練習法

多分これをやるのが皆様にとっては非常に難しいかと思います。最初は息は続きませんし、吹いていくにつれてどう吹いてるかすらとわからなくなり、自分が今どこを吹いているのかすらもわからなくなってしまう、最初はそんな経験もされることでしょう。

そこで、私が1番お勧めするのは、合奏の音源などがあれば、それに合わせて練習をすることをお勧めします。

私が学生時代と卒業した頃の自主練というのは、大半CDやビデオを聞いてそれに合わせて曲の稽古を進めてました。演奏家としている今でも、基本的には音源と共に練習を進めています。

それも、どこがやっているかわからないような演奏、いわゆる上手くない演奏で練習するのはあまりオススメできません。
もしかしたら変な癖がついてしまう一因になりますので、YouTubeに上がっている演奏でも注意が必要です。

上手い下手を聞き分けるために聞くのはいいかと思います。

ちなみに意外にも『越殿楽』のYouTubeの合奏の音源は調べてみましたが、1番まだ練習に使えるなと思うのは『雅音会』という団体の越殿楽ですかね??後はちょっとオススメはできません…オススメできなかった団体の皆様、すみません…

本来は昨年狭山雅会の『はじめての雅楽』で『越殿楽』を上演したものをYouTubeにも配信を検討していたのですが、データがクラッシュしてなくなりました…

市販で売っているのであれば、天理教道友社が出している天理大学雅楽部のCDが平調以外にも、六調子の曲を出しております。


天理にいる頃、このCDの音源とずっと練習してきた私にとっては非常に1人で練習するときに使って欲しい音源でございます。

また、三管だけでなく、打楽器(打ち物)や絃楽器の演奏も、入っている為、合奏の流れを一通り習熟するのであればこれと合わせて練習するのが1番手っ取り早いです。

三管合奏であれば、YouTubeなら東京芸術大学卒のしのばず雅楽会の演奏が素晴らしいものとなっています。

後は私も、三管合奏であればうちの家族で演奏したものがYouTubeで合奏しているものがあるので、こちらと合わせて練習するのもいいかもしれませんね。
五行(車吹き)ですので、最初はこれに合わせてがいいかもしれません。

https://m.youtube.com/watch?v=38r8vxQarF4


越殿楽はありませんが、その他でYouTubeを上げている団体でオススメする団体は何箇所かあります。

私がオススメするのは『博雅会』
この団体は難曲を多くやっているため初心者向けの曲をやることが少ないため、上達して舞楽などやる際はこの団体のYouTubeで練習するのはすごくいいかなと思います。
私もこの団体の音源をclip boxに取り込んでよく練習に使わせていただいております。

実は雅楽のYouTubeで配信している団体というのは、そこまで多くありません。

伝統音楽という名残なのか、各団体秘蔵にしているのか、DVDを買ってくださいという形にして閉鎖的にしているのか、演奏会の動画などは上がっていないものがほとんどであったりします。

どうにか、このご時世に、皆様が練習に取り組める環境を更に作っていくよう、合奏の動画もあげていけたらなーと個人的には思う次第です。

その辺は知り合いの若手演奏家達と企画していこうと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか??

最後に、こういう自主練をするときに1番心がけてほしいことを一つ言います。

それは『演奏する際は、頭に唱歌を流して演奏すること』の意識を忘れずにやってください。

結局唱歌ができてるできてないがモノを言います。天理若手雅楽会のメンバーは練習で唱歌しないことがあるせいか、1人で吹くと流れが掴めていない子もちらほらいます。笑

皆様はそうならないよう、常に吹く時に唱歌を意識して演奏することを心がけてください。

この記事を読み、皆様が更に上達することを祈り、私も自分の稽古に励んでいきます!

本日はここまで!

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